【スタマイ】実は今猫を飼っていて (ページ44)

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会議の席が一つ空いていた。

朝霧「公安！貴方達は時間を守るということが・・・・」

東二「まぁまぁ俺達はまだしもタマちゃんは結構多忙なんだよ。大目にみてあげて？直治は今後気を付けるように」

直治「ッ。確かに俺が遅刻してきたのは悪かったけどなんで俺だけなんだよ」

と不満を隠す気もなさそうだ。

中野「なんでって言われても俺達が言って直せるものじゃないしな」

ドアが開く音が聞こえた。

タマ「チッ・・・・中野これ、データ修復できる？」

と投げ渡してきた携帯を中野が受けとる。

中野「んー・・・努力するかな」

直治「いやいや！なんでお前、そんなびしょ濡れなんだよ！外、快晴だぞ？！」

タマは気だるそうに外を見る。

タマ「此処どこだかわかってんの？」

直治「警視庁だろ？それと濡れることに何の関係があるんだよ」

タマは少し信じられないものを見る目をしてから暫く目を閉じた。

そして次に目を開けたときには明るく爽やかな笑顔だった。

タマ「極道の坊ちゃんって思ったより平和ボケしてんのな」

そのまま空いている席に座る。

会議がそのまま行われて無事に終わる。

東二「今回も情報量はトップだったね。休日出勤結構してるし。たまには休みなよ」

タマ「此処にいるよっか楽だよ」

とタマは荷物を持って立ち上がる。

中野「タマちゃん。これ、代わりにつかって」

タマ「ん」

と携帯を受け取って扉に手をかける。

タマ「・・・・なぁ、直治。先行ってみ？」

直治「あ、あぁ」

とタマは二歩と三歩と下がっていく代わりに直治が扉に近づいて扉を開く。

途端に直治は濡れた。

直治「・・・・」

「え。うそ。だって」

タマ「お前らの悪意ってほんと単純。だから、利用もしやすい」

「お、お前ここで着替えるって・・・・」

タマ「着替えたよ？上着だけ」

と上着を見せる。

確かに来た時と違う。

「話が違うわよ・・・」

タマ「違わない」

「だったら全部着替えなさいよ！」

タマ「いいよ」

そういうと上着を脱いでネクタイを緩めだした。

中野「うわぁ！ストップ！」

と中野に羽交い絞めにされる。

タマ「ッ。仕方ないだろ。相手が納得していないんだ」

中野「ばっか！東二さんを見てからんなこといえ！」

タマは視線だけ東二に移すと目を見開いて抵抗を辞めた。

東二「・・・・・君達、どういう権利で彼女にそんな事をさせているんだい？」