【スタマイ】実は今猫を飼っていて (ページ40)

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ターゲットは二人とも捕まった。

中野「ちょっと力入れるよー」

タマ「チッ・・・・」

中野「恨むなら忠告を無視して飛び出してきた馬鹿を恨めよ？」

タマは何も言わずに煙草を口にくわえて火をつけた。

直治「いや・・・その・・・」

タマ「お前帰れば？元の世界に」

直治「っ・・・！」

二人の間に緊張が走った。

泉「あ、あの・・・兄妹水入らずには・・・」

タマ「興味がないね・・・兄妹ごっこの為にここにいるんじゃない。そんなつもりがあるなら君も元の世界に帰ればいい。私達は君達と目的が重なっているだけでお仲間ごっこしているわけじゃないことを忘れるな」

とタマはそのまま立ち去る。

中野「コラコラ。どこ行くのさ」

タマ「終わったんだから帰るっつってもな。どうせお前の入れ知恵でろくなことにはなってねーな」

中野「お疲れ」

タマは片手だけ挙げて立ち去る。

中野「んー・・・・そろそろかぁ。さっさと終わらせなきゃなんないな。東二さんにも少し頑張ってもらうかな。とりあえず直治はしばらく謹慎だ。荒業に出るからお前の事守れない」

直治「俺にできることは」

中村「ない。俺達が本気を出すんだ。今までぬるま湯に浸ってた坊ちゃんには到底ついて行けないよ。東二さんの考え的にはお前の成長を待ってからって言っていたが、時間が足りない」

直治「だったら今すぐにでも・・・・！」

中村「無理だよ。俺達四人中お前だけ、この件の大筋を掴んでいない。出遅れているどころかお前はまだ歩き出してすらいないことに気付け。やりやすいようにスタンドと手を組んでヒントの提示もしてもらったってのにな」

それにと中村はじっくり直治を観察した。

中村「確かにタマちゃんは君を兄と認識している。ただ、「兄」としてね。家系図を見るような感覚じゃないかな。だから、興味がまったくないのも本音だと思うね。お前じゃタマちゃんを長生きさせられないな。むしろ短くさせそうだ。さてっとそろそろ行かないと見失いそうだからお先」