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乾「お前ら何をした!!」
入ってくるなり乾は公安の二人を怒鳴り散らした。
東二「何をって言われてもねぇ・・・・あ、左遷するネタを提示したぐらいかな?でも良かったよね。左遷で済んで」
乾「あいつの査問はどうするつもりだ!」
東二「乾君。僕今、頗る機嫌が悪いんだ。首の皮繋げたいなら少しだまってよっか?」
中野「課長。それ、ただの八つ当たりですよ」
東二「ハァ・・・・出る」
と東二が出て行く。
直治「なんであんなに機嫌悪いんだ?」
中野「うん。実はね、精神科に呼ばれてしこたま説教を食らったんだよねー。親としての自覚だのなんだのって。生きていられる精神状態じゃないとか言われてね。おまけに「やっと僕にだけ心を開いてくれたんですよ」とか言われてまぁ、親バカな東二さんはダメージを食らうわけだけどその精神科医がタマちゃんにベタ惚れって言うのも悟ったわけだから大荒れでねー」
あははーと中野は乾いた笑みを浮かべる。
服部「癖強いから大変だったんだねー」
お前が言うなという視線が集まった。
菅野「あれ?じゃあタマちゃんもう面会できるの?」
中野は首を振る。
中野「相変わらず面会謝絶」
泉「どうして・・・・きっとその先生の言う症状も演技・・・ですよね?」
中野「面会謝絶の原因は俺達だし先生の言っている症状はそのまんまのタマちゃんだろね。タマちゃんってあぁ見えて繊細だからね。でも多分大丈夫だよ。犯人は捕まる」
朝霧「随分とはっきりと言い切りますね」
中野「うん。タマちゃんは賢いからね。早死にする選択を見誤らない」
直治「真実を知る人間になるってか」
中野「そう。何かをするなら僕らが全力で止めればいいけど知ることに関しては僕たちじゃあどうしようもない」
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名無し - 面白いストーリーでした。次のお話も待ってます。 (2019年4月8日 15時) (レス) id: da9fdee598 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:弥生 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=hakuoukiyayoi http://
作成日時:2019年4月4日 23時