【スタマイ】実は今猫を飼っていて (ページ30)

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乾「・・・・監視だと？」

猫田「一体なんの権限があって・・・おい！いつもそばにいる女はどうした！」

東二は一瞬眉間に皴を寄せたがすぐにいつもの穏やかな笑みを浮かべる。

東二「死んだよ。丁度作戦の途中でね？こう・・・・」

と指で銃を付けて自分のこめかみに当てた。

東二「パーンとね？久しぶりに四人で動けたから嬉しかったんだろうね」

乾「どうして嬉しくてそんなことをする必要があるんだ」

東二「その作戦が終わればまた二人に待つのは査問だからね。僕は公安に入ったときに二つの事を約束させている。一つ目は「命を売らないこと」二つ目は「体を売らないこと」。特に女性だった二人には徹底させていたよ」

だけどと東二が口を閉じると乾は音を立ててテーブルを叩いた。

乾「だからあれは知らなかったんだと何度も言っているだろう！！」

東二「大半の犯罪者はそういうよね。それで許されるなら僕たちは牢屋から極悪人を外に出さなきゃいけなくなる」

口は笑っているが目が笑っていない。

乾と猫田はその様子に怯えて出て行く。

服部「相変わらず腹の中で何考えてるか分からんね。ただ、俺も目を光らせておくよ。お宅の猫にはよく助けられてるからね」

東二「ありがとう。服部がそういうなら心強いし誇らしいよ。そうだ、大谷君」

大谷「はい」

東二は大谷をしばらく見て本心から笑う。

東二「ありがとう。ちょっとだけどうちのタマが前を向けている気がする。相変わらず自分の命を投げる真似はするけど初めてだったんだよ。自分から誰かの傍に居たいって言ってくれたのは」

大谷「そ、そうですか」

東二「まぁ、嫁にやる気はないから」

大谷「え」

東二「だってまだAと一緒にいたいもん」

『もん？』

と扉が開く。

タマ「中村から聞いて確認してみればいるし。はい」

とタマはケーキの袋を突き付ける。

東二「わーい！僕ここのケーキ大好きなんだよねー。流石Aちゃん」

タマ「そうだ。分かったことなんだけど」

と話していく。

関「そこまで・・・」

直治「俺のと合わせて右翼も左翼もいるってことか」

タマ「じゃあ右翼は中村と親父、左翼は私達だね」

直治「了解」

東二「えー！パパ、Aちゃんと働きたいなー？だめ？」

タマ「親父と中村の性格の悪さなら右翼はしばらく黙ってるだろうから大丈夫」

直治「ん」