【スタマイ】実は今猫を飼っていて (ページ25)

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タマは会議室で暇そうにしている。

中野「あ、集まってるね。ごめんごめん」

タマ「中野のくせにおっそい」

中野「まぁまぁ。あ、入って」

と中野が声を掛けると着流しを着た美人な男性が入ってきた。

それを見た瞬間にタマは眉間に皴を寄せた。

中野「コラコラ。そんなに睨まないの。せっかくの美人さんが台無しだよ？」

タマ「五月蝿い。なんでそれが此処にいるんだよ。多摩興組の組長さん」

直治「そんなのお前が一番わかってるだろ？何も悪いことはしていないからだよ」

泉「あの。それってどういう」

直治「俺がやったのは組の情報を公安に流れやすくして、薬の中身をぜーんぶ警察に渡して、中身を栄養剤と筋肉注射に変えて備えただけだよ？まぁ？運悪く筋肉注射に当たった馬鹿がいるみたいだけどね？」

とニヤニヤ笑いながらタマを眺めている。

タマ「悪い事してないなら黙って家で寝てろ。ガキ大将」

直治「悪いねぇ。仕事があるからそれはできないな」

はぁ？とタマは中野を睨みつけた。

中野「うん。公安に入って俺達の地区担当になったんだ」

タマ「あっそう。じゃあ指導よろしく」

中野「順番で護衛もしなきゃなんないんだよ。で、今日はタマちゃんの番。課長からの命令だからね」

タマ「チッ。食えない奴らだよ」

中野「まぁまぁ。理解者と呼んで欲しいな」

タマは諦めたようにため息を吐いた。

タマ「だったらその着流しどうにかしてよ。目立って仕方ない」

中野「それもそうだね。こっちで用意したのあったろ？あれに着替えておいで？本題はそこからだ」

直治「はいはい」

タマ「最初から着流しなんか着てくんなっつの」

直治「悪いねぇ。育ちが良いから普段からこんなものしか着てないんだよ」