33戦目 ページ33
作戦が終わると各部隊で負傷者などの集計を行っていく。
夏目、星崎、Aの三人は次々に来る報告をうけて手早く集計していく。
暫く経てば終わって下の者は帰って行く。
そして上の者やそれに近しい人間だけが残る。
A「・・・・これで終わりだな。夏目。これをメンタルケアに。星崎はこれを救護室に持って行ってくれ」
夏目「両方とも行ってくるから」
そういって夏目は強引にAから二つの書類を受け取って走っていく。
星崎「有明ちゃん。少し休んだら?」
A「悪いがそれはできない。結構キツイのをもらってね。何かしていないとそっちに思考が行って気が狂ってしまいそうだ」
Aは頭を抱えこんで乱暴に髪を握った。
机には涙が落ちていた。
星崎は困ったなと頭を掻いた。
何か思い浮かんだのかAに笑いかける。
星崎「今から、怖い目に合うけどいい?最悪俺の事は殺してくれて構わないから」
Aが答えるよりも先に星崎は笑みを消してAの首を絞め始めた。
A「ぐっ・・・あ・・・・」
Aは必死に星崎の手をはがそうとするが一向に緩む気配がしない。
暫く経てばAの目が恐怖の色に染まり涙が流れていく。
周りは声を上げて止めようとするが疾風がそれを阻止する。
そのうちAの腕はブランと落ちて星崎に寄り掛かるように倒れた。
近藤「あんた何してんですか!!」
星崎「気を失っただけだから大丈夫だよ。思考が働いたって体が動かなきゃ意味がない。普通に寝かせたって気を狂わせるだろうし眠剤じゃ意味がない。なら俺という悪夢を見て眠ればいい」
近藤「何もそこまでしなくたって」
星崎「有明ちゃん・・・・Aが壊れないためならなんだってするよ。少なくともAに治療されている最中にAに殺意を沸かしていた野郎を落とす程度の事はする」
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脱ニート 改(プロフ) - 続きを...どうか続きを! (2020年1月16日 23時) (レス) id: 7c3587721d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:弥生 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=hakuoukiyayoi http://
作成日時:2017年8月19日 23時