26戦目 ページ26
Aがベランダに腰を掛けて風を受けて目を細める。
すると夏目と星崎がそれぞれAの腕を引いた。
A「どうした?」
夏目「・・・猿も木から落ちるって言葉を送るわ」
星崎「素直じゃないなー夏目ちゃん。ね、Aちゃん。いきなりいなくなったりしないよね?」
A「戦場ではわからないよ」
星崎「・・・・僕たちは脆いよ。ずるい言い方をするけど、君が居なくなったこの国に興味はない。だからこの国を捨てる」
A「それは・・・・困ったね」
星崎「うん。知ってる。僕は強くないからね。Aちゃんを縛り付ける言葉しか言えない。もし力尽くっていうなら夏目ちゃんに頼むし」
Aはしばらく目を閉じた。
A「大丈夫だよ。まだ他人の事を考える余裕があるうちは新しい犠牲者を出すのに先延ばすためなら意地汚く生きるよ」
夏目「なら良いわ。苦しいかもしれないけどそれを私にも寄こしなさい」
そういって夏目がAと額を合わせた。
A「なんで気付くかなぁ・・・・」
夏目「そのお茶あんた嫌いなお茶でしょ。それを全部飲み切るのは鼻も舌もいかれてるぐらいわかるわよ・・・・結構キツいわね・・・」
星崎「僕にもわーけて?」
その言葉と同時に夏目もAも離れようとした。
星崎「え?ちょ。おっと。Aちゃん。僕、腕を掴んでうわぁ!!」
軽く投げられた。
A「患者に労われるほど落ちぶれてはいないね」
星崎「今その患者をいとも簡単に投げた人に言われたくないよ?!」
A「飯前の軽い運動だと思えば治療だろ」
Aが挑戦的に笑うと星崎もそれにつられて笑う。
星崎「へぇ・・・?」
近藤「あの、お二人とも・・・」
夏目「一応ここ救護室だからやり合うなら下の訓練場でして頂戴。模造刀もあるからやりやすいでしょ。ついでに近藤も入っていきなさい」
近藤「え。殺す気ですか?」
夏目「大丈夫よ。強くなるまで私達三人が癒してあげるわ」
近藤「え。いえ。結構です」
夏目「大丈夫よ目標は低めに私達の攻撃に30秒耐えればいいわ。もちろん手加減はしてあげる」
近藤「それなら・・・・」
壱流「簡単だろ」
英知「あははー・・・・」
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脱ニート 改(プロフ) - 続きを...どうか続きを! (2020年1月16日 23時) (レス) id: 7c3587721d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:弥生 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=hakuoukiyayoi http://
作成日時:2017年8月19日 23時