【ツキプロ】全ての者に癒しを【ツキノ帝国】 (ページ19)

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１９戦目ページ19

Aは器用にタブレットを引っ張り出しながら新しく来た記録係に指示を出していく。

するとりんちゃんが鹿から龍に化けた。

A「やたらと客が多いな。関係者以外立ち入り禁止にしたはずだが」

と振り向きもせず準備をしながら言葉を並べる。

星崎「あぁ分かった分かった。診て欲しいんでしょ？順番を待ってて？馬鹿にその間に馬鹿に効く薬でも見つけ解いてあげるから」

夏目「馬鹿に効く薬なんて聞いたことがないけど」

星崎「待っているうちにあ、結構ですってなるかもじゃん？こらこら、ひーくんも疾風も唸るんじゃない」

全員チェストピースを握る。

夏目「こうしてチェストピースを握ってやれば最初の人とか冷たさでびっくりとかあまりしなくなるから覚えていたほうがいいかもね」

近藤「あ、あの。お三方・・・・囲まれてますけど」

星崎「んー・・・・そんな事言われても僕ら手を出されなければ手を出しちゃダメって上に言われてるからね。目撃者がいるなら無理無理。まぁこういう風に目の前に患者がいる時は」

と近藤を星崎は脇に抱えると疾風に乗る。

Aは気にした様子もなくりんちゃんに触れる。

夏目もひーくんに乗る。

すると消えた。

「な！隠れているのか！探せ！」

A「はい。順番に椅子に座って分かってはいるけど一応名前と所属部隊、心獣の名前を言ってってください」

とそれぞれ椅子に座っている。

星崎「とまぁ、僕ら補給艦の特徴として誰よりも早く患者の元に行くことができる。速くじゃなくて早くだからね。地面の概念なんてない。時空を駆けるのさ。だから誰も邪魔できないんだよ。君の心獣が白馬というのなら期待できるね。すぐに習得できると思うよ」

男たちは焦ったように集まる。

しかし、男達の進行を阻むように数々の心獣が現れる。

星崎「んー・・・・皆幼いねぇ」

A「これだけ人数が居るんだ。人と慣れる良い機会だ。遊ばせてやれ」

星崎と夏目、Aはデバイスを横のデスクに置く。

そしてふと爽やかな笑みでAは言った。

A「あぁ言い忘れていた。この子達は産まれたばかりだから何かの拍子で暴走するかもしれない。くれぐれも気を付けたまえ」