a.1 意味不 ページ6
ギィギィ
屋上の古びた扉を開けると数人の生徒が立っていた
その中にはかずくんもいた
「かずくんも『ループ』の意味、わかったのー？」
「もってことは弥生もか？」
「そー。なんでか全部が一年前に戻ってた」
「俺もだ。他の奴らもそうみたいだ」
「そーなんだ」
ギィ
また屋上の扉が開く
入ってきた生徒は二人
「あれ、牡丹ちゃんに咲羽？二人も〜？」
「ええ、弥生ちゃんもだったのね」
かずくんと牡丹ちゃん、咲羽と話してるとマリーゴールドの髪をした、おそらく年上であろう人が話し始めた
「もしかしたら他に『ループ』した奴がいるかもしんないけど、とりあえず自己紹介するな！俺は天野修二、二年二組だ」
「確かに自己紹介は大事ですね。では、私も。私は夏目レイカです。よろしくお願いします」
「じゃあ、次は僕が。僕の名前は暁永春陽。呼びやすいように呼んでくれて構わないよ」
「私は黒兼咲羽です。クラスは一年一組です。よろしくお願いします。」
「私は治原牡丹です。弥生ちゃんとは『ループ』前からの知り合いです。よろしくお願いします」
「滝上奏音…、よろしく…」
「俺は北條一葉だ。クラスは三年二組だ。よろしくな」
「最後は私だね〜。私は楽蓮弥生、クラスは咲羽と同じ一年一組だよー。これからよろしくね」
とまぁ、各々の自己紹介が終わった時、タイミングを見計らったように背後から声が聞こえた
全員が声のした方を見る
一人の男が立っていた
いつの間にそこに居たのか、誰もわからない
「おめでとうございます。アナタさま方は、このゲームのプレイヤーとして選ばれました！ なので、早速チュートリアルを始めましょう」
男がそう言った途端、その周りから黒い影が湧き上がった
黒い影は人のような形になり、私達に襲いかかってきた
「うわっ」
「弥生！」
いきなりのことに反応が遅れ、バランスを崩す
黒い影は私に襲いかかってきた
あ、やばいって思った時には遅くて、反射で目を瞑る
衝撃に備え、受け身をとる体制に入っていたが一向に痛みはない
そっと目を開けてみると、私の前にはアニメとかで見るバリアとかシールドみたいなものがあった
「…は？なに、これ」
「おい、弥生！大丈夫か！？」
「だ、いじょうぶ。でも、え？これ…」
頭が追いつかない
「俺にもよくわかんねぇ。いきなりスマホが光って蜘蛛が出てきたと思ったらこんなのができてた」
…とりあえず意味不です
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