【藤浪イン・ザ・ゲーム】白猫と歩くループの世界【派生作品】 (ページ4)

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『ループ』ページ4

その後、私は『新入生』として入学式に出席した
一度目の入学式のことは寝惚けながらだから覚えてないけど、元生徒会長がイケメンだったのは覚えてる

中学の同級生と話した後、昨夜のかずくんとのやり取りを確認してみた
消えていた
それどころか、かずくん以外とのトークも消えていた
日付けは全て一年前に戻っていた
かずくんに連絡してみようか迷ったけど、変人扱いされると泣くからやめた

「それでは、新入生と保護者の皆さんは担任の先生に着いて行ってください」

私は今回も一組だった
クラスメイトも全員同じ

去年とまったく同じ？
もし同じなら、もうすぐ…

「今年は離れちゃったねー…」

「ねー。去年までずっと一緒だったのにね」

この会話は去年も聞いた
私にはそんな友達いなかったなー、って思ったのを覚えてる
え？悲しいって？
知ってる←

でも、今のでわかった
私は、『ループ』した

────────

私がループしたことはわかった
ループして、もう一度一年生をする事もわかった

でも、なんで私だけなのかわからない
こういうのってゲームとかアニメなら、他に何人かいるんじゃないの？
それだけがわからない

「おい、弥生！」

「うぇ？」

「どんな声出してんだよ…。さっきからずっと呼んでんのに、全然反応しないし」

「んー、何でもないよ～。ただ、綺麗な子が多いな～って思ってさー」

「相変わらずだな」

「そりゃあね～。それが私のアイデンティティだからー。それよりさー、かずくん、忘れてないよね？」

「ケーキだろ？忘れてないって」

「よーし！じゃあ、今から行こー」

そう言って私はかずくんの手を引く
かずくんはハイハイって言いながら付いてきてくれる

ここまでの流れは一度目とほぼ同じ
入学式が終わって、かずくんとケーキを買いに行く
そのあとはかずくんが家まで送ってくれて、ケーキを食べてから帰る

一度目と別のことをしてみようと思ったけど、なんか怖いからやめた

ケーキを買って、家に着いて、ケーキを食べたらかずくんが帰って、一人になる

一度目のことを覚えてる限り、書き出してみよう

明日は確か、対面式
対面式では元生徒会長が挨拶の時に噛んだはず
顔を真っ赤にして、写真撮りたいなって思った気がする

その次は部活動紹介
写真部が人数不足で廃部寸前と言うことを言っていた
私はその日のうちに先生に入部届を出した

明日のことは、これくらいかな？