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違和感と疑問 ページ3

四月七日

明日からは二年生
新一年生の入学式も明日


「(どんな子がいるかな〜。綺麗な子がいれば写真撮らせてもらお〜)」


春休み中に撮った写真の整理をしながら、そんなことを思う

ピロン

スマホがひかる
かずくんからだった


かずくん明日の用意したのか?まだなら寝る前にしとけよ

カメラ星人相変わらず心配性だねー。ちゃーんと終わってるもんね〜


ほんと、かずくんは心配性
会ったばっかりの時はお兄ちゃんみたいだなーって思ったけど、最近はお母さんみたいって思ってきた
かずくんの名前、お母さんに変えようかな←


カメラ星人じゃあ、そろそろ寝るねー。おやすみー

かずくんおう、おやすみ


明日、楽しみだなー



────────



四月八日の朝

いつも通りの時間に起きる
顔を洗って、パジャマから制服に着替える
なんかいつもと着心地が違うような気がしたけど、気にしない←


「いってきまーす」


返事はないけど一応ね


「(…なんだろ、違和感)」


いつも通りの通学路を歩いているはずなのに、なんだか違和感を感じる
そう思いつつも、いつも通りの時間に学校に着く
校門の前は新入生とその親族でごった返している


「(さってとー、私のクラスはどーこかなー)」


生徒玄関に貼られてあるクラス名簿から自分の名前を探す


「(え、まって何処。いや、その前になんか知らない名前がいっぱい何ですけど?)」


必死に名前を探すが、どれだけ確認しても見つからない
先生の打ち忘れ?


「(ん?二年一組、治原牡丹?え、牡丹ちゃんって今は三年だよね?え?)」


本気で混乱してきた
なんで牡丹ちゃんの名前が二年のところにあるの?
先生、間違いすぎじゃない?


「あれ?君、新一年生?ここは二年生の下駄箱だよ。一年生はこっち」


青いネクタイだから二年生、同級生か
え、でもこの人知らない
ん?
なんで私のネクタイ赤いの?
買い忘れた?

疑問が絶えない

とりあえず、ここにいるとなんか目立つから一年生の下駄箱に向かう


「あら、弥生ちゃん!弥生ちゃんもこの学校だったのね」

「え、あ、はい?」


びっくりした…
この人って中学の時の同級生のお母さん?
なんで入学式にいるの?


「あの、失礼なことかも何ですけど、私達って二年生ですよね?」


すごい笑われた
同級生が言うには私達は新入生らしい
馬鹿にされたから、そういう夢を見たって誤魔化した



私の中には違和感と疑問だけが残った

『ループ』→←四月八日



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作者名:朱鬼 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年4月30日 12時

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