噫無情36 ページ36
予選が終了し、通過する上位42名が決まった。
雄英体育祭本戦が今、始まろうとしている。種目は騎馬戦。個性の使用ありのバトルである。
しかし、此の騎馬戦には一つのルールが設けられている。
予選通過者にはポイントが課せられ、上位になるにつれて与えられるポイントは大きくなる。2位が205ポイントであるのに対して1位には1000万ポイントという変わった付け方ではあるが。
そう、予選を上位で通過し、多くのポイントを持っている者こそ狙われる騎馬戦。ヒーローの社会を反映したシビアなルールである。
そして15分のチーム決め交渉が始まった。
が、Aはその全てを断り、ある男の下へと向かった。
「私と組もう、爆豪」
爆豪に
「湯郷が居りゃあ最強だな‼」
「買い被らないでよ、切島。で、メンバーは爆豪、私、切島、と瀬呂？」
「あァ。あと湯郷、お前自分が異能力者だってこと極力バレずにいけんのか？」
にやりと笑いながらAに問う爆豪の表情の奥に、隠れた彼の狡猾さを垣間見た彼女は同様ににやりと悪辣な笑みを浮かべた。二人の根っこは同じなのである。
「当然。完膚無きまでの1位、取ろっか」
____________
その頃。武装探偵社の面々__但し太宰と中島は除く__は通常業務を放り出して画面の中の社員を見つめている。
湯郷Aはヨコハマに有りがちな浮浪者、所謂ストリートキッズであった。死にかけていたところを偶々社長が助けたことでAは彼等との縁を得た。
福澤にとっては娘同然、江戸川から見れば可愛い妹分、国木田や谷崎兄妹、与謝野女医、太宰にとっては妹も同然であり、中島の頼れる先輩かつ泉と宮沢の姉代わりなのだ。
そして個性持ちと異能力者の架け橋にならざるを得なくなった
故に、彼等がAにとってアウェイの雄英体育祭で彼女を見守る姿勢に力が入ってしまうのだ。
彼女の予選での活躍ぶりには全員が当然と笑って居たが、今の騎馬戦では皆手に汗握っている。どうか彼女が勝ち残りますように。ただそれだけを願って。
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にゃんこ - 続き楽しみにしてます！ (2020年12月7日 17時) (
レス) id: 8ee5d457df (このIDを非表示/違反報告)
アストライア(プロフ) - 待ってました(^^) 後、前から言おうと思ってたのですが....福沢社長の漢字がところどころ間違われています。 (2020年2月13日 1時) (レス) id: c9fa56c96c (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 早く続きが読みたいですね！ (2018年10月31日 18時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
あやとり - 気になったのですが1割ってだいぶ異能力持ってますよね？10人に一人は持ってる……多くないですか？ (2018年1月31日 16時) (レス) id: bfcb2a7bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ナギ(プロフ) - 頑張って下さい！ (2017年4月22日 0時) (レス) id: 4006643cac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥生 x他1人 | 作成日時：2016年7月28日 1時
