薄桜鬼~見つめるもの~ (ページ6)

今日:12 hit、昨日:11 hit、合計:67,134 hit

弐ページ6

その夜。

僕は花町に来ていた。

あ、因みに祇園だよ。島原は新選組と鉢合わせないとも限らないし。

別にその時は『殺せばいい』んだけど、まぁ面倒だしね。

......僕、小さいけど成人だよ？

花街くらい来るよ、そりゃ。好きじゃないけどね。

でもお酒飲めるし、ご飯美味しいし、そういう意味では好きだけど。

ま、そんな事はどうでもいい。

......千景が来ないよ！

今襖のすぐそこに気配あるけど、芸子だもん。

「お頼申します」

そう言いながら、彼女らは入ってきた。

「うちは香雪言います。旦はん、えらいお待たせしてもうて、すんまへんなぁ」

『別に...僕は待ってないよ。そもそも君らに逢状を書いたのは、残念ながら僕じゃない』

一応、ごめんね、と謝っておく。

ついでにニコって笑ってあげて＿＿

そしたら、ほら。

もう僕の言いなり。

別に嫌味じゃないよ？

僕の姿がさ...僕の血が、そうさせるんだ。

何にも、僕がこうなりたくてなったことなんてない。

その香雪って子にお酌させて、二杯くらいは飲んだ時。

「...随分早かったのだな」

なんて言う千景が入ってきた。

『僕は早くないよ。君が遅いんだ』

「ふん」

うわぁ、無愛想...

そのまま近くにいた子にお酌させて飲み始める千景。

『あのさぁ』

呼びかけると、その紅の瞳を送ってくる。

『...今日僕を呼んだの、君だよね？なんの用？』

僕だって暇じゃないし、今日は長州からの書類だってある。

“龍”の当主だって、仕事は来るんだよ？

あぁ...言ってなかったかな。

僕は日ノ本の龍を統べる、頭領なんだよ。

一応、ね＿＿

*********

眼鏡眼鏡...ねぇ、眼鏡知らない？

祖母『頭にあるの、それじゃないの？』

あ...(前髪眼鏡で上げてた)

みたいな、アホらしいことしてました。

蒼海『ホントに阿呆だね』

知ってるので言わないでください。

阿呆らしいこのコーナー、ただただ私が蒼海くんに馬鹿にされてるだけな気がするんですが。

まだほんの少ししか経ってないのに。

まあ書いてるの私ですけどね。