拾玖 ページ36
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前回は英語ばっかりでごめんなさい...
間違っていたら申し訳ないです。
今日も頑張りますね。
明日からテストです。
更新はいつも通りやりますのでお願いします!
今回は本編の続きです。
前回『拾捌』を読んでからをおすすめします。
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土方 side
「決定的に、違う...だと?」
やっとの思いで、それだけ口を開く。
『うん、そうだよ。僕に出来て、君に出来ないこと。僕にはあって、君にはないもの...』
す....
空閑は、その色白で女のようにしなやかな手指を、俺の頬に伸ばす。
見つめさせられるのは、その藍色の瞳だった。
じっと見れば見るほどに呑まれそうになるその瞳は、深い深い海のような、不思議な虹彩をしている。
『例えば、僕のこの目。あらゆる刃の切っ先だって見えるし、銃弾すら見切る。遠くに霞んだ人も見分けて、暗闇に沈んだ隠密だって見破る』
話す空閑の声を聞いていると、段々と自我が溶けていくのが分かる。
ただ、こいつの話すことしか聞こえなくなって
こいつの深海色、藍色の瞳しか見えなくなって
一体俺は何をしていたのか、それすら曖昧だ。
『僕の身体は全身で人の気配を悟るし、耳は微かな風音だって拾う。人も天気も辺りの香りでわかるよ。.....いや、それ以上に』
ふと、思いついたように、空閑は呟く。
『君ら人間の考える事なんか、いつも同じだ』
「......どういう、意味だ」
『何、簡単なことだよ。君らはあらゆるものの頂点と思ってる。人間様に適う者はいない、ってね』
馬鹿らしい。
そう言う空閑の瞳には、《透明な憎悪》がちらついていた。
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柚子雨です。
ご無沙汰しておりました。
よーやっと題名らしい事を入れられましたね。
蒼海君の瞳に因んだ題名なのです。
余談ですが、この小説の主人公、蒼海君。
彼の名前を皆さんがどうして読んでいるのかはわかりませんが...
初期設定は、蒼い海、と書いて『そうかい』と読む名前だったのです。
少し違いますが、瞳の色も連想させる名前にしてみました。
大した意味はなく、私の趣味ですが。
下らない制作秘話もこの辺りでやめにして、さて続きを書きましょうかね。
ラッキーキャラクター
藤堂平助
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作者名:柚子雨 | 作成日時:2018年6月17日 10時