番外編 其の四 二幕 ページ33
「わ、私ですか?」
目を白黒させる千鶴。
「そうかぁ? オレは似てないと思うけど」
「いや、似てるよ。この子が女装したら、きっとそっくりだと思うな」
言いつつ千鶴の腕を引っ張り、薫と並べる。
「...うん、やっぱり似てる」
「んー...オレにはわっかんねーけどなー」
「そんなんだから、平助は左之さんとかには勝てないんだよ」
「んだよそれ!」
そんな言い合いを見て、蒼海は笑う。
『随分賑やかだね、新選組ってのは』
「そうだね。うるさいくらい」
『そういう所も悪くは無いかな』
「何、入隊でもするつもり?」
『さあ? しないと思うけど』
尚も笑いながら、蒼海は今しがた買った袋に手を入れる。
『はい、これ。あげるよ』
そう言って、団子を三本千鶴に手渡した。
「いいんですか?」
『いいんだよ。三人で食べるといい。薫もいる?』
自分も一本手に取って、薫にも渡す。
「い、一体何本買ったんですか...?」
『ん...十本くらいかな?』
「えっ」
『ま、ありったけだよ』
じゃあね。と手を振って、蒼海は薫を呼んでその場から去っていった。
『じゃあ薫、また今度...』
「もういいから二度と来るなっ」
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柚子雨です。
今回は沖田篇もそうですが、薫篇、平助篇もが曖昧に入ってしまいました。
ゲームで言う沖田ルートのお話をお借りした結果です。
しかも長くなってしまい、申し訳ありません。
次回は夕方なので、どんどんリクエストをお願いします!
本当に下さい..お願いします....!
切実に願っております。
お願いします。
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作者名:柚子雨 | 作成日時:2018年6月17日 10時