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拾伍 ページ22

蒼海 side



僕を睨んでくる、土方歳三。


同じく、僕のことを図りかねているような、永倉新八。


そして、痺れを切らして斬りかかって来た、平隊士。


無造作に振った僕の刃が、そいつの首を綺麗に斬り落とした。


鋭く息を吸い込む新選組。


『ほら。邪魔するなら殺すよって...言ったよね?』


ちゃんと話を聞かないと。聞かないと困るのは、君らだ。


軽く刀を振って血を落とす。


人間の血は、不快な臭いだからね。


『それに...駄目だよ、君たちは僕に逆らっちゃ』

だってさ、




『___弱いんだから』





思い出して、僕は目を眇める。


『あの、池田屋にいた人...確か、沖田と斎藤。彼らも、剣客と呼ぶには弱い奴らだったよ』


あの時は邪魔が入ったけどね。


千景に負けた沖田も、僕に負けかけた斎藤も、あんまりに手応えが無かった。


あの二人は、本気でやってたんだろうけど。でも僕は遊び半分だった。


仮に本気でやったら、きっと幾合も保たずに終わると思うよ。


あのまま続けたって、僕が勝てる。


...なんて思ってたら、永倉が口を開いた。


「総司たちの悪口なら好きなだけ言えよ。でもその前に、こいつを殺した理由を言え!」


強く睨んで、怒鳴ってくる。


気に入らなきゃ斬る、とでも言いたげだね。


『理由? ...さっき言ったよね、邪魔なんだ』


彼らの誇りを、邪魔しようとしてる。


障害でしかない、そんな人間。


『何、仇討ちでもするつもり?』


そんなこと、出来るわけないでしょ?








ただの人間の分際で、この僕を殺そうだなんて



そんなの、






____させる訳が無いでしょ?





**********



柚子雨です。


電車を見事に乗り過ごし、待惚けの最中に書いています。

安心してください、遅刻はしません。

ですが電車がいつもより混んでいて、陰キャな私には辛いです。


さて。

今回、なんだか若干、蒼海くんの本性が現れてきた気がします。

殺す殺すと沢山言ってますかね。

まあ、次回は恐らく土方対蒼海になると思います。

頑張って書きますね!

戦闘の場面は苦手なのです...


蒼海『もっと頑張りなよ。数少ない趣味なんだからさ』

...そうですね。



追記
少々編集しました。

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ラッキーキャラクター

藤堂平助


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作者名:柚子雨 | 作成日時:2018年6月17日 10時

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