捌 ページ12
今や、池田屋は乱闘の現場だ。
死者も沢山...皆、長州からね。
本当、無警戒過ぎだよ。
辺り一面血だらけで、死体もあちこちにある。
そんな中でもすることがなくて、僕は二階をうろうろしていた。
「おい！ どこ行くつもりだよ！」
あれ、平助君の声だ。
一応年下だし、平助君でいいよね。うん。
相手は天霧かぁ。
勝てないだろうな。
「およしなさい。私には、あなたと戦う理由がありません」
「オレにはあるんだっての！ 長州の奴らを見逃すわけにはいかないんだからなっ！」
その部屋を覗いてみると、そこには、斬りかかった刃を掴んで止められた平助君がいた。
止めているのは、天霧九寿。
鬼で、風間家の臣下だ。
礼儀正しくて、千景より話がわかる人。
徒手での戦いが得意だけど、だからって甘く見たら痛い目を見るんだよ。
あの千景が唯一怖いのが、あの天霧の小言なんだから。...自分では言わないけど。
そのまま額の鉢金を拳で割られて、平助君は隣の部屋まで吹き飛んだ後すぐに、気絶した。
僅かな風圧が、僕のところまで届く。
隣ではどうやら、沖田が千景と戦ってるみたいね。
でも、同じ刀を使うなら...千景には勝てないよ。
例え君が、新選組で一、二を争う剣の腕を持っていてもさ。
『あーあ...勿体ないなぁ』
千景に彼が殺される予感がして、僕は人知れず、ため息を吐いた。
けど、そう長くゆっくりしてもいられないみたい。
背後に素人の、でも特別な気配を感じて...内心で驚きながらも平然と、振り返った。
そこに居たのは、少年みたいな
＿＿＿女の子。
**********
柚子雨です(毎度これか)。
はい。
またまた延びました。
申し訳ありません。
次の更新は夜か夕方です。
今のところ毎日更新出来てますよ！私にしてはよくやった。
蒼海『あーあ...』
ため息なんか吐いて、どうしたんですか？
蒼海『君のせいで天霧に負けたんだ...』
...どういうことです？
蒼海『千景が《賭けをしよう》って言伝と一緒に天霧を寄越してさ。僕は、《作者は今日の更新を忘れる》方に賭けたんだ』
...負けてくれて嬉しいです。
あと！
遅ればせながら御礼を！
いつの間にか148にまでもhit数が増えていまして...
起き抜けに不思議な声を上げてしまいました。
本当にありがとうございます！
そして1つ贅沢を言っていいですか？
...何かコメントとか評価とか、下さると非常に嬉しいです。
お願いします！
ラッキーキャラクター
藤堂平助
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作者名：柚子雨 | 作成日時：2018年6月17日 10時
