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序章 ページ2
青白い光が、鬱蒼と茂る木々の合間から地面へと影をつくる。
今も緩く吹く風が、辺りの空気を掻き回した。
その森の、とある開けた場所には、異様な光景があった。
焼けた集落、焦げた異臭。
倒れ伏す無数の死体、不快な腐敗臭。
そして佇む血塗れの少年。
彼は、“__色”の髪を、風に靡かせていた。
綺麗なそれは煤けて汚れ、血に濡れて所々赤に染まっている。
茫然と辺りを見る瞳は、__のような“_色”だった。
は、と小さく白い吐息を漏らすのは、可憐な花弁のような唇。
そしてその小さな色白の手から滴るのは___
彼の血、誰かの血
『僕は、もう___独り[自由]だよね?』
ラッキーキャラクター
藤堂平助
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作者名:柚子雨 | 作成日時:2018年6月17日 10時