My Teenage Queen (ページ10)

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１０Ｄonghae回想ページ10

「俺、振ったほうがいいの…？」

精一杯振り絞ってでた言葉がこれだった。

「そういうわけでもないけど。」

俺も好きだ。

脳内をよぎった一言を消したのはデビュー班に選ばれたときの言葉だった。

〔夢を叶えるということは犠牲をはらうということだ。〕

俺がいま必要なのは夢を叶える力なんだよ。

目を覚ませ自分。

「俺…実はデビュー班に選ばれてて、まだデビューが確定したわけじゃないから今が頑張り時なんだ。だから、今は付き合えない。でもひと段落着いて落ち着いたら、まずはAのこと知りたい。今はAのこと知りたい気持ちが強いんだ。」

「わたし…望みあるの…？」

そう呟いた君の瞳からは涙がたまっていた。

「付き合わないからって気まずくなるのはやめよう。今まで通り。よろしくね。」

そしてこう付け加えた。

「俺、Aのこと気になってた時あったんだよね！」

とびきりの笑顔を浮かべたつもりだった。

苦しみとも悲しみともとれない気持ちがばれないように。

デビューが決まるまで待っててほしい。
そんな図々しいこといえないけど、伝わっていると願ってしまう。

決して君を振ったわけじゃないと。

夢のためには仕方ないと。

その日はなかなか眠りにつけなかった。

自分の出した答えが間違っている気がして、とても苦しかった。