My Teenage Queen (ページ1)

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０１Ｄonghae ページ1

夏の匂いが漂う昼下がり。

カムバックを控えた俺たちの毎日は、最近つづく猛暑を忘れるほどの忙しさだった。

もう何日外の空気を吸っていないんだろう…

練習に少しだけゆとりができたから、久しぶりに外に出ることにした。

日差しが思ったよりも眩しく、俺は帽子を深くかぶりなおした。

「暑いな…」

いつもと変わらないソウル。

休憩時間が終わったのだろうか、ぞろぞろと駅に向かう会社員たち。

大きく張り出されたアイドルのポスター。

アイスクリームをほおばりながら彼氏の愚痴をこぼす少女たち。

何も変わっていないように見えて、実は少しづつ変わっているのだろうか。

そんなことを考えながら、俺は昨日みた夢を思い出していた。

高校時代にした淡い恋。

苦しくて苦しくて、何度も夢にみた。
君が俺の隣で優しく微笑んでいる夢。

あれから何年も経ったはずだ。

忘れる機会はいくらでもあったのに。

どうしてもできなかった。

それくらい鮮明に記憶に残っている。