じゅうにほんめ ページ13
気が付くと、中島は暗い場所にいた。
(あれ、、探偵社じゃない?)
中島は一般人より目が良い。
それは異能力により五感が強化され、それに慣れているからだ。
故に暗いこの場所も少し経てば徐々に目も利いてくる。
次第に中島はここが窓一つ無い、正方形の部屋であること。
そして少し、いやかなり強めの粘土のような油のような臭いがあたりを立ち込めていた。
だが、ある違和感が中島の胸にもやをかける。
天井が何時もより高くないだろうか。
電球の一つもない天井は何時もより遠くに見え、なんとなく腕を伸ばしてみる。
(え?)
伸ばした先に見えるのは小さな手。
流石に18歳である中島の手ではない。明らかに小学生か、それよりも小さく幼い手だった。
それもふっくらと丸みを帯びた可愛らしい幼い手ではなく痩せ細り、まともに食事を採っていない骨張った手だったのだ。
驚いた中島は自分がどのような姿をしているのか、手探りながらも
自分の体をペタペタと触って確かめる。
「僕、ち、小さくなってる....?!」
服も孤児院に居たときのような布のほつれたボロボロの服だった。
夢だろうか、でも夢にしては妙に現実味がある。
どうなっているのか、中島が考えようとしたときだった。
「ねえ、誰か、誰かいる、の?」
一人の少女のかすれた声が聞こえた。
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リミッター - リンゴパイさん» そうだったり、そうではなかったり………。まぁ最後にネタバレしますので( ̄b ̄)シーッ!ですよ!更新遅れてすみません (2018年2月13日 1時) (レス) id: 9fd12a0005 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴパイ(プロフ) - ネタバレになっちゃったらすみません・・・あの、タイトルの「クレヨン」ってもしかして都市伝説のあの話と関係ありますか? (2017年12月30日 22時) (レス) id: 9d3c52a380 (このIDを非表示/違反報告)
リミッター(プロフ) - 恋してるさん» わぁぁぁっお褒め頂きありがとうございます!!更新は気紛れですが、気長に待ってくれると嬉しいです(*^^*)やる気が出てくるコメントを有難うございました! (2017年11月22日 0時) (レス) id: b30cf0e1ca (このIDを非表示/違反報告)
恋してる(プロフ) - 凄く素敵な文章で、話も私好みなのでこの作品好きなりました!更新頑張ってください!待ってます。 (2017年11月20日 0時) (レス) id: c36e1fb932 (このIDを非表示/違反報告)
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