ヤンデレ男子とメンヘラ女子2 (ページ2)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:617 hit

ごじゅう。ページ2

Aside

電話が切れて少しして
瑞希さんが教室まで来てくれた。

｢えっ、あの部活、まだ終わっ｣

｢何言ってるの
部活なんかよりAちゃんの方が大事でしょ
それに皆倒れたって言ったら心配してたよ｣

｢すいません…急に意識が途切れて
気付いたら保健室にいて……｣

｢謝ることなんか何もないでしょ、
確かに俺めちゃくちゃ心配したけど
Aちゃんが元気ならそれでいいよ｣

瑞希さんの声を聞いてると
とても安心して
なぜか涙が溢れてきた

涙が頬を伝うのを感じながら
さっきと同じような胸が締め付けられて息が苦しくなるような感覚が襲ってきたけど
抱き締めながら喋られるから
瑞希さんの心臓の音が聞こえて
少しずつ落ち着いていく気がした。

｢大丈夫？痛いとかある？
辛いとかしんどいとか｣

｢あの、あの、もう何も
もう誰も信じられなくて｣

｢ゆっくり呼吸して、落ち着いて、
…何があったか分からないけど
もう俺のことも信じられない…？｣

心の中がぐちゃぐちゃして
心臓が口から零れ出る気がした。

｢みずき…さん…もう、瑞希さんしか信じられないよ、瑞希さんは、私の傍にずっと居てくれるって、嫌いにならないって言ったよね…？
信じてもいいよね？
私を捨てたりしない…？
ちゃんと私のこと好き……？
愛してる、って嘘じゃない？
私のこと、愛してくれる……？｣

自分でも何を言ってるのかよく分からないぐらい
次から次へと言葉が溢れてくる

瑞希さんはずっと頷きながら聞いてくれて
最後に

｢うん、全部あってる
嫌いになんてならないし
誰よりも愛してるよ｣

って背中を優しく叩いてくれた。

私が落ち着いたのを見てか
そろそろ帰ろっか、と言って
そっと手を握ってくれて
そのまま私を家まで送ってくれた

遅くなっておばあちゃんは心配してたけど
心配させてごめんね、学校で少し倒れちゃって、けど大丈夫だからって言ってなんとかなだめる

遅いし申し訳ないから
あとでメッセージ送るか電話するね、と伝えて
瑞希さんを帰す
本当は今凄く一緒にいたいけど
おばあちゃんの手前そういう訳にはいかない、から