ヤンデレ男子とメンヘラ女子１ (ページ25)

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にじゅうよん。ページ25

24.Aside

「んん…あれ……？」
ふと時計を見ると7時前

あっそっか先輩のお家に泊めてもらってて
昨日先輩がお風呂上がってくるの待ってて、テレビ見ながらソファーでうとうとして…

ってぇえ！？？！
せ、先輩横にいる、というか
同じベッドで寝てた、と言うかなんというか
寝相悪くなかったかな寝言とか言ってないかな恥ずかしい……
あっでも私が寝てたからわざわざ運んでくれたのか…
絶対重かったよね…うわぁ…

「ん…？Aちゃん起きてたの…？」

「あっごめんなさい起こしちゃいました…？」

「んーん、けどもうちょっと寝てよーよ…？」

先輩はそう言うや否や少し起き上がって
上半身だけ起こしてベッドに座っていた私をやんわり引っ張って後ろから抱き締めた

「Aちゃんいい匂いする～」
「ひぁ…っやめて、くすぐったいよっ」
「首弱いの～？可愛い」
「か、可愛くないです！！」
「そんなこと言っちゃって～
昨日はあんなによがってたのになぁ～
俺はああいうAちゃんも好きだよ？w」
「えっ」
「そんな驚いた顔してどうしたの？w」
「…いや、私がそんなえっちなこと好きとかだったら、嫌われるのかな、とか、思って
あんまり昨日のこと覚えてなくて、
もっとちゃんとしたかったのに、って思ったりして、その、」

「…えっとね、Aちゃん」
先輩は私を抱き締めていた腕を緩めて言った。

「正直な気持ちを言うと俺ちょっと悲しいかも」
「えっ…？」
「俺はこんなにも好きなのに
もしかしたら嫌われるかもとかAちゃんは思ってたのか、って」

「…っ」

「…あのね、俺さ
どうしようもないぐらいAちゃんのことが好きで
時々自分に抑えが効かなくなる、
それでAちゃんを傷付けることもあるかもしれない、とか思うと
嫌われないかいつも凄く怖い
Aちゃんは嫌われるかもなんて心配しなくていいから、

寧ろ俺を嫌いにならないでお願い」

先輩の声はとても苦しそうで
顔は見えなかったけど
辛そうな表情が目に浮かんだ

そんな。
どう頑張ったって嫌いになんてなれる訳がない。
そんな気持ちを込めて

「私も同じだよ、
嫌われる心配なんてしないで、
きっと瑞希が想像してるより
私はとっくに落ちてるよ、w」

そう言ってから身をよじって
そっと軽いキスをした。