記憶に残りたい【鬼滅の刃】

あと一週間 ページ3

あなたside






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『ああ、とうとう、あと一週間なんだ』






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私は自分一人しかいない部屋でポツリと言葉を零す






誰の耳にも聞こえていないせいか、ただ部屋の中に消えていったその声を聞くと、酷く虚しく感じた






誰かの耳に聞こえていたら、それはそれで、困るんだけどね……(苦笑)







私は先程書いたばかりの手紙を相棒である鎹鴉に頼んで、お館様の所へ届けて貰う








どうせ、今からお館様の所に向かうんだけど、少しでも早い方がいいよね………？







そう思うことにして、いつも通り隊服に身を包み、産屋敷に向かった







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『お館様、霧柱 影梨Aです。』








『少し、よろしいでしょうか？』







お館様「うん、いいよ。此方においで………A。」








『っ！………あり………が………とう………ござい……………ます。』








お館様に名前を呼ばれると、とても満たされた気持ちになる






これも、最後かと思うと、私は涙がこみ上げてきた







お館様はそんな私を見て、「もっと近くにおいで」と言ってくださる







その言葉の通りにすると、頭を撫でられた







仕舞いには、「泣いてもいいんだよ？」なんて言われ……………







そんな事言われたら、涙を堪えられなくなる………！！








ごめんなさい…………最期まで恩返し出来なくて…………







ごめんなさい…………最期までお役に立てなくて……………………








ありがとうございます……………………………………こんな私を愛してくれて…………







ありがとうございます…………………………こんな私を子供みたいに可愛がってくれて…………







私はあなたに、救われてたんです…………








『っ！今までっ、ありがとうございましたッッ！！』







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最期は、笑顔で笑ってみせるから、どうか、最期まで、あなたの子供でいさせてください…………








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“大好きです”

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