第6話 ページ7
ヒロ「あの人は、一体何者だったんでしょう…」
ヒロとバンは、二人で少女を探索していた。
だが少女は全く見つからず、行き詰まった所でヒロがそう呟いたのだ。
バン「何者、か。只者では無いと思うけど」
ジョーク交じりにそう言ったバンに、ヒロはうーん、と首を傾げた。
それに合わせてバンも拳を口に当て、うんうんと考え始める。
と、そこでどんと、誰かにぶつかった。
バン「あっ、仙道！」
仙道「バンか。…はぁ、今日はやけに人にぶつかるな」
そう仙道はため息を吐く。
ヒロ「って事は、郷田さんも？」
仙道「だからなんでこの俺が、あの馬鹿とセットになってんだよ！？アイツといいお前といい…！」
先程Aに言われたことを思い出し、仙道はついそんなことを口走る。
ヒロ「アイツ…って？」
仙道「ん？あぁ…気にすんな、こっちの話だ」
仙道は心底面倒くさそうに溜息を吐く。
アイツ、とは誰だったのかヒロは気になったが、一先ず口を噤む。
バン「所で仙道、俺達人を探してるんだ。白い髪の女の子を知らないか？」
仙道「白い髪？…まぁ心当たりはあるが、この辺じゃ白い髪なんて沢山いるし、お前らの探してる奴とは限らねぇよ？」
心当たりがある、と言う仙道の言葉に、バンとヒロは顔を見合わせて喜んだ。
ヒロ「その心当たりの人について教えてもらえますか？」
仙道「構わないが…ヒロと同じ位の背で、目は青色、髪の長さはセミロング。悔しいがLBXバトルの腕は俺よりも遥かに高いな」
仙道が特徴を上げていくと、みるみるうちにヒロ達は表情を明るくする。
バン「多分その人だよ！連絡できない？」
仙道「悪いが無理だね。二回しか会った事は無いし、連絡先も知らない」
仙道の言葉に二人は、がっくりと肩を落とした。
ヒロ「折角それっぽい人を見つけたのにー…」
仙道「あぁでも、さっきそこの路地裏で会ったぞ。暇そうだったし、うろついてんじゃないのか？」
仙道がそう言うと、ヒロは「本当ですか！」と目を輝かせた。
ヒロ「バンさん、行きましょう！」
バン「ああ！仙道、ありがとうな！」
仙道に礼を言って、二人は走り出す。
仙道「どういたしまして」
ツン、とした態度でそう言いながら、仙道は走り去る二人の背中を眺めていた。
そして何気無く、タロットカードを引く。
仙道「the magician…『魔術師』の正位置、物事の始まり、か…」
仙道は興味深そうに、目を細めた。
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みー - 2話目で読むのを諦めたんご(´^ω^｀)ﾌﾞﾌｫwww (2021年8月4日 14時) (
レス) id: 15862b0694 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒー - 頑張ってくださいー (2017年4月3日 17時) (レス) id: ca4399799d (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - はい！ (2016年6月19日 18時) (レス) id: f2f8d35ee4 (このIDを非表示/違反報告)
美城(プロフ) - 個人的に禁書もダンボール戦機も好きなので俺得作品です！更新頑張ってください！（≧∇≦） (2016年6月19日 18時) (レス) id: 57dd72d581 (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - ヒロってけっこうぬけてる？かな？でもそこが面白くて好きです^^*更新頑張って！ (2016年4月27日 22時) (レス) id: f2f8d35ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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