第43話 ページ44
一悶着あったが、Aとアスカが戻ってくる頃には、一同は其々の話に花を咲かせていた。
Aが話題を遮ったことも大して気にしていないらしく、席に着けばバンやランが「おかえり」と声を掛ける。
一同其々の話題に入り込めそうにはなかったので、Aはまた、アスカと話し始めた。
アスカ「なぁなぁ、俺初出場だからわかんねーんだけど、アルテミスってどんな方式でやってるんだ？」
A「多分司会の人が説明してくれると思うけど…ブロック毎に分かれて優勝者を決めて、その全員を決勝戦で戦わせるんだよ。優勝者がチームなら、その代表が決勝戦に出るの」
Aは適当な紙に図を書いて、簡単に説明する。
図とAを交互にまじまじと見つめながら、アスカは「へぇー」と感心した様な声を漏らした。
アスカ「あれ？俺達チームだから、決勝戦はどっちかしか行けないのか？」
A「そうだよ。それが嫌だからバン達の反対を押し切って一人出場にしたのに…」
「まさかアスカが居るとはね…」と諦念と呆れがたっぷり籠った声で、Aはため息を吐く。
アスカは申し訳なさそうに「あはは、ごめんごめん」と頭を掻いて謝った。
A「まぁ、久しぶりに会えたし、アスカと出れるのも嬉しいもん。決勝戦に行けたら、初出場のアスカに譲る」
照れ隠しをする様に小さく唇を結んで、Aは微笑む。
アスカ「おーありがとう！来年もまた一緒に出ような！その時はAが決勝戦！」
ぎゅっとアスカはAに抱きつき、心底嬉しそうにそう告げた。
A「今年も来年も、決勝戦に行けたらね」
そう返したAに、アスカはがたっと椅子から立ち上がり、「行けるって！」と主張する。
アスカ「だって俺とAと、それにタケルの作ったヴァンパイアキャットがあるんだからな！」
A「はいはい…」
キラキラと目を輝かせるアスカに、Aは苦笑いを浮かべた。
そんなAを特に咎めもせず、「そういえば」とアスカは話題を変える。
アスカ「初戦の時にやりたいことがあるんだ。A、ちょっと手伝ってくれないか？」
A「何々？もしかしなくてもあの作戦だったら、私バトルで手を抜いたりはしないからね」
アスカ「確かにあの作戦だけど、手を抜いたりしなくて良いから____」
Aの耳元に顔を寄せ、アスカはこそこそと作戦について話す。
バンと話していたヒロは、それをぼんやりと眺めていた。
ヒロ(仲良いなぁ…)
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みー - 2話目で読むのを諦めたんご(´^ω^｀)ﾌﾞﾌｫwww (2021年8月4日 14時) (
レス) id: 15862b0694 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒー - 頑張ってくださいー (2017年4月3日 17時) (レス) id: ca4399799d (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - はい！ (2016年6月19日 18時) (レス) id: f2f8d35ee4 (このIDを非表示/違反報告)
美城(プロフ) - 個人的に禁書もダンボール戦機も好きなので俺得作品です！更新頑張ってください！（≧∇≦） (2016年6月19日 18時) (レス) id: 57dd72d581 (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - ヒロってけっこうぬけてる？かな？でもそこが面白くて好きです^^*更新頑張って！ (2016年4月27日 22時) (レス) id: f2f8d35ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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