第29話 ※変更点有り ページ30
A「____ッ!!」
がばっ、と勢い良く、Aは布団から起き上がった。
体にはぐっしょりと汗をかいていて、額に手を当てれば、冷たい汗が頰を伝う。
Aは見開いた瞳でしばらく布団が掛けられた自分の足を眺めていたが、数回瞬きすると、溜息をついた。
A「夢…か…」
Aはそう呟いてくしゃ、っと前髪を握り締めると、横を向く。
すやすやと寝息を立てるランを見て安心しながら、今度は時計に目線を向けた。
A「11時半…寝たのが10時だから…1時間半しか寝てないのか」
睡眠浅過ぎだろ、と思いながら、Aは布団から這い出る。
悪い夢を見た、しかも人生で嫌な思い出ベスト3に入ってる思い出だ。
布団という温もりから抜けると、少し冷えた空気が足先から徐々にAの体を冷やしていく。
Aはそれを感じ、少し身震いをすると、寝巻きであるTシャツとハーフパンツの上から、薄いカーディガンを羽織った。
A「明日大事な日だってのに、こんな悪い夢見る?全く…」
自分の実の母が死んだ時の夢なんて、物騒すぎてたまったもんじゃない。
あの時Aは7歳だ、____あの少年は、3歳だったか。
なんてこと思い出しつつ、Aは再度、溜息を吐いた。
A「…お水飲も」
流石に悪夢を見た直後に一睡出来るほど、Aのメンタルは硬くない。
一度気を休めようと、Aはキッチンを目指して廊下に出た。
すると突如、背後に気配を感じる。
A「____ッ!?」
やや神経が過敏になっていたAは、手刀を振るいながら振り向くと…
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みー - 2話目で読むのを諦めたんご(´^ω^`)ブフォwww (2021年8月4日 14時) (レス) id: 15862b0694 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒー - 頑張ってくださいー (2017年4月3日 17時) (レス) id: ca4399799d (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - はい! (2016年6月19日 18時) (レス) id: f2f8d35ee4 (このIDを非表示/違反報告)
美城(プロフ) - 個人的に禁書もダンボール戦機も好きなので俺得作品です!更新頑張ってください!(≧∇≦) (2016年6月19日 18時) (レス) id: 57dd72d581 (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - ヒロってけっこうぬけてる?かな?でもそこが面白くて好きです^^*更新頑張って! (2016年4月27日 22時) (レス) id: f2f8d35ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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