第26話 ページ27
ヒロ「一体どうしちゃったんだろう…？」
はぁ…と深く溜息を吐いて、ヒロは頭を抱える。
ずっと感じているAへの気持ちの正体は、今朝から考え続けても、結局正体を掴めなかった。
悩み続けるヒロを見兼ねたのか、バンとランがヒロの元に駆け寄ってくる。
バン「どうしたんだヒロ、ずっと浮かない顔だぞ？」
ヒロ「バンさん、ランさん…いえ、なんというか」
悩みを相談するかどうか迷い、ヒロは渋るような仕草を取った。
するとランが「いいから話して！仲間でしょ？」と優しく催促する。
ヒロ「…えっと、Aさんの事で…」
ランに押され、話す気になったのか、ヒロは少しずつ語り始めた。
気付けばAを目で追ってしまっていて、言動一つ一つに一喜一憂して。
胸が高鳴って、嬉しいような辛いような、複雑な気持ちになる。
____そんなことをヒロは語り、そしてまた溜息を吐いた。
ヒロ「変ですよね、昨日会ったばかりなのに、そんな事ばっかりで」
「どうしてでしょう」と俯くヒロを見て、きょとんとした様子で、ランが口を開く。
ラン「それって、恋じゃないの？一目惚れ」
ヒロ「は…」
悶々と考え続けた問いの模範解答は、あまりに率直で、簡単で、複雑な____
なんとも呆気なく判明してしまった。
バン「あー、確かにA綺麗だもんな」
「普通にいい人だし」と、画面越しのアイドルを褒めるように、バンがそう告げる。
ヒロ「えっ、いや、見た目がどうとかじゃ…あ、見た目も綺麗ですけど！あの…」
ラン「恋ってことは否定しないのね」
ランがそう告げると、ヒロは「え！？」と大きく声を上げて、酷く赤面した。
その顔を覆う様に、両手で頬を押さえる。
ヒロ「えっと、その…____はい」
恥ずかしそうに目を逸らしながらそう呟いたヒロに、ランは内心(女子か)とツッコミを入れた。
ラン「一目惚れって…ヒロも隅に置けないねぇ」
にやにやと笑いながら、ランは冷やかすようにそう告げる。
バン「俺、応援するよ！」
純粋にそう思って、曇りの無い笑みでそう言ったバンに、ヒロは小さく頷いた。
ラン「そうと決まれば…」
ヒロ「き、決まれば？」
ランがふんっ、と鼻を鳴らして勿体振るのを、ヒロは不安気に見つめる。
ラン「アタックあるのみ！Aー！！」
ヒロ「ちょっ！ランさん！？」
Aに向かってぶんぶんと手を振るランを、ヒロは必死に押さえた。
勿論そんな抵抗は無に等しく、あと数秒でAが駆け寄ってくるのだが。
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みー - 2話目で読むのを諦めたんご(´^ω^｀)ﾌﾞﾌｫwww (2021年8月4日 14時) (
レス) id: 15862b0694 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒー - 頑張ってくださいー (2017年4月3日 17時) (レス) id: ca4399799d (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - はい！ (2016年6月19日 18時) (レス) id: f2f8d35ee4 (このIDを非表示/違反報告)
美城(プロフ) - 個人的に禁書もダンボール戦機も好きなので俺得作品です！更新頑張ってください！（≧∇≦） (2016年6月19日 18時) (レス) id: 57dd72d581 (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - ヒロってけっこうぬけてる？かな？でもそこが面白くて好きです^^*更新頑張って！ (2016年4月27日 22時) (レス) id: f2f8d35ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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