第22話 ページ23
朝食を終え、ひとまず解散になった所で、バンはちょいちょいとAの手を引いた。
A「どうしたの？」
バン「さっきはありがとう」
バンの言葉に、Aは首を傾げる。
だがすぐに察すると、「ああ」と呟いた。
A「あれは私が悪かったよ。バン達がレックスと何有ったかは知らないけど、私がもうちょっと気遣えば良かったね」
バン「気遣いなんてそんな…Aは知らなかったんだし…」
そう、先程Aが大声を上げたのは、話題を中断する為だったのだ。
辛そうなバン達を察したAの、咄嗟の対応だった。
A「誰だって辛いものはあるよ」
そう言ってAはバンの肩を叩く。
Aは伏せがちな瞳でまた思い出した、本当の両親の事を。
A(____私にだってある)
そう思いながらAは、にっこりと微笑んだ。
…
ヒロ「…あ」
解散になり、ふとヒロはAに目を向けた。
Aはバンと話しており、どうやらヒロの視線には気付いてない様だ。
ヒロ(何、話してるんだろう)
昨日も2人で話してたし、もしかしたらかなり親しくなったのかもしれない。
それにAをスカウトした時もAは、「世界チャンピオンに言われると迷う」とか言っていた。
やっぱりバンは沢山のLBXプレイヤーから尊敬されているし(勿論ヒロもバンを尊敬している)、その中にAも入っていてもおかしくない。
そんなバンに比べ、片やヒロは。
ヒロ(少年…かぁ…)
ヒロはため息を吐いて、肩を落とす。
これでは一人だけ子供扱いされているみたいだ。
確かにヒロは、Aの一歳年下だが…だったらランだってそうである。
なのにヒロだけ『少年』。
ヒロ(うぅ___)
ヒロは頭の中で唸り声を上げながら、不服そうに再度溜息を吐く。
するとやっとヒロの視線に気付いたようで、Aはバンと話を終えると、ヒロの方を見た。
A「少年、何かあったの？」
そう笑って聞いたAに、どきりとヒロの心臓が跳ねる。
ヒロはやっと、自分がずっとAを見ていたのに気付き、そして急にそれが恥ずかしくなった。
ヒロ「え、や、なんでもないですっ！」
ダッ！と言う効果音が付く位勢い良くヒロは走り出す。
そして廊下に出ると、壁に凭れかかった。
ヒロ(えぇぇ…なんだこれ…)
___おかしい、昨日から…AがNICSに入ってから、Aが微笑むと胸が高鳴る。
嬉しい様な、辛い様な
ヒロは初めての感情に戸惑いながら、ゆっくり深呼吸をした。
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みー - 2話目で読むのを諦めたんご(´^ω^｀)ﾌﾞﾌｫwww (2021年8月4日 14時) (
レス) id: 15862b0694 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒー - 頑張ってくださいー (2017年4月3日 17時) (レス) id: ca4399799d (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - はい！ (2016年6月19日 18時) (レス) id: f2f8d35ee4 (このIDを非表示/違反報告)
美城(プロフ) - 個人的に禁書もダンボール戦機も好きなので俺得作品です！更新頑張ってください！（≧∇≦） (2016年6月19日 18時) (レス) id: 57dd72d581 (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - ヒロってけっこうぬけてる？かな？でもそこが面白くて好きです^^*更新頑張って！ (2016年4月27日 22時) (レス) id: f2f8d35ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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