第20話 ページ21
それから2人は、沢山の事を話した。
おもちゃ箱をひっくり返して中身をばら撒く様に、止め処なく語るヒロをAは微笑まし気に眺めている。
中でもちょくちょく話題に出てくる『センシマン』に、Aは何だか懐かしむような表情を浮かべた。
A(『センシマン』____ね)
またAは一瞬、回想に浸り、ヒロに意識を戻す。
ヒロが嬉しそうに語るその様子からは、本当にセンシマンが好きなんだなと伝わってきた。
そしてまた、Aは笑みを浮かべる。
そうやって語って居る内にすっかり日は登り、2人がダックシャトルに戻る頃にはジェシカが朝食の準備をして待っていた。
ジェシカ「おはよう、二人共何処行ってたの？」
ヒロ「あ、それは___」
A「ちょっと外の空気を吸いに。手伝うよ」
そう返してAはジェシカの側に駆け寄って行く。
ただ一度踵を返して、ヒロに耳打ちをした。
A「今朝の事は内緒ね」
ヒロ「！」
どきり、とまた、胸が高鳴る。
ヒロがこくこくと頷くと、Aはジェシカの元へ走って行った。
ヒロ(イ、イケメンだ…！)
そうヒロは衝撃を受ける。
ヒロは暫く惚けていたが、ハッとすると、男子部屋に戻って皆を起こす事にした。
…
A「出来た！ジェシカ、毎朝これやってるんだね」
ジェシカ「まぁね。手伝ってくれてありがとう」
ジェシカがそう言うと、Aは「当然だよ」と微笑む。
そして出来上がった料理をさっと持ち上げ、食卓に運び始めた。
A「そう言えばランは？」
ジェシカ「さっき走り込み行ってくるって飛び出して行ったわ。すれ違わなかった？」
ふるふるとAは首を横に振る。
朝から走り込みなんて元気な事だ、自分なら面倒で絶対しないとAは思った。
ラン「ただいまー！あ、Aおはよ！」
A「おはよう。おかえり」
噂をすれば何とやらだ、元気一杯で帰ってきたランに、ジェシカは「朝ごはん出来てるわよ」と笑いかける。
バン「おはよう…」
ヒロ「おはようございますー！」
次にまだ眠たそうなバンが現れ、そのバンの横でヒロが快活な挨拶をした。
そのまた後ろからはユウヤとジンが「おはよう」と軽く挨拶をして部屋に入る。
メンバーの揃った部屋をAは一望して、息を吐いた。
A(…朝ってこんなに、賑やかなんだ)
Aは、一瞬目を伏せて思い出す。
自分の本当の家族を。
だが嫌な気分になりそうだったので、Aは直ぐに思考を止め、皆に駆け寄った。
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みー - 2話目で読むのを諦めたんご(´^ω^｀)ﾌﾞﾌｫwww (2021年8月4日 14時) (
レス) id: 15862b0694 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒー - 頑張ってくださいー (2017年4月3日 17時) (レス) id: ca4399799d (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - はい！ (2016年6月19日 18時) (レス) id: f2f8d35ee4 (このIDを非表示/違反報告)
美城(プロフ) - 個人的に禁書もダンボール戦機も好きなので俺得作品です！更新頑張ってください！（≧∇≦） (2016年6月19日 18時) (レス) id: 57dd72d581 (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - ヒロってけっこうぬけてる？かな？でもそこが面白くて好きです^^*更新頑張って！ (2016年4月27日 22時) (レス) id: f2f8d35ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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