第18話 ページ19
A「ん、ぅ…」
早朝、体内時計がきっかり5時半であるAは、ゆっくりと体を起こした。
ごしごしと目を擦り、辺りを見回す。
暫くぼぅっとしていたが、自分がNICSに入った事などを思い出し、ハッとして布団から出る。
側で寝ているランとジェシカを起こさないよう、二人に布団を掛けなおして、Aは私服に着替えた。
A「…えっと…」
どうやら此処の人達は早起きをしないらしい。
一先ずAは部屋を出て、何処に行こうかと考える仕草を取る。
A「って言うか暗っ…」
早朝の為、ダックシャトルの中は薄暗い。
Aは監視カメラが無いのを確認してから、目の前に手を差し伸べた。
すると手のひらからふわり、と緑色を帯びた、白く明るい球体が現れる。
球体はランプの様に、明るく辺りを照らし出した。
A「よし、これでちょっとは見えるかな」
どうやら辺りの電子を曖昧な状態にして集め、灯の代わりを作ったようだ。
灯を指先に燈しながら、Aはダックシャトルの廊下を進む。
それからこっそりと、ダックシャトルの外へ出る。
外は朝日で淡く、明るく照らされており、灯は不要かとAは握り潰すように灯を消した。
それからゆっくり、深呼吸をする。
A(NICSはディテクターを倒す為に活動している。一緒に居ればディテクターの情報が掴める筈)
Aは手からレーザーを一撃撃ち出すと、木から舞い落ちる一枚の木の葉を撃ち抜いた。
能力のコントロールは、今日も絶好調みたいだ。
ふぅ、と息を吐いて、Aは少し回想に浸る。
A「少年…か」
昨日、バンに何故ヒロをそう呼ぶのか聞かれたのを思い出し、Aは目を伏せた。
A(何であんな呼び方しちゃったんだろ＿＿＿)
少年という言葉に思い入れが無いのかと問われれば、それは勿論あるのだろうが、何故ヒロをそう呼んでしまったのかは、Aも微妙にわからない。
ただヒロが、何処と無く『あの少年』と似ていただけだ。
見た目も話し方も違うのに、どうしてそう感じたのかはAもわからなかったが。
A「…まぁ、いつか名前で呼んであげよう」
いつか、が何時になるのかは差て置き、まぁ有言実行はするだろう。
「んーっ」と大きく伸びをして、Aは朝日を眺めていた。
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みー - 2話目で読むのを諦めたんご(´^ω^｀)ﾌﾞﾌｫwww (2021年8月4日 14時) (
レス) id: 15862b0694 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒー - 頑張ってくださいー (2017年4月3日 17時) (レス) id: ca4399799d (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - はい！ (2016年6月19日 18時) (レス) id: f2f8d35ee4 (このIDを非表示/違反報告)
美城(プロフ) - 個人的に禁書もダンボール戦機も好きなので俺得作品です！更新頑張ってください！（≧∇≦） (2016年6月19日 18時) (レス) id: 57dd72d581 (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - ヒロってけっこうぬけてる？かな？でもそこが面白くて好きです^^*更新頑張って！ (2016年4月27日 22時) (レス) id: f2f8d35ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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