第17話 ページ18
そんな和やかな女子部屋から一変。
同時刻、男子部屋では
ユウヤ「不思議な子だったね」
ジン「ああ、確かにな」
いつも通り寝る支度を済ませた彼らは、Aに対する印象を話していた。
バン「掴み所がないよな。でもすごく話し易いし」
バンがそう言えば、ユウヤも頷く。
ユウヤ「うん、話すのが上手いよね」
3人が会話をする中、ヒロはうーん…と考え事をしていた。
ジン「ヒロ、どうかしたのか？」
ヒロ「Aさんが僕だけ名前で呼んでくれないんですよ…だからどうやって名前で呼んでもらうか悩んでて」
割と悩んでいるらしく、ヒロはうぅ…と唸り声を上げる。
ユウヤ「ヒロ君、それは君が名前で呼んで欲しがるからじゃないかな？逆に考えるんだよ、呼ばれちゃっても良いさと…」
ヒロ「ユウヤさん、それ50年くらい前の漫画に似た台詞があった気がするんですけど」
バン「ああ、なんだっけ『俺は人間を止めるぞ！ジョ」
ジン「バン君、ストップだ」
一同は何処かの奇妙な冒険漫画を思い出したが、作品が違うので記憶の奥にそれを仕舞い込む。
それから空気をリセットする為に、バンが人差し指を立てて提案をした。
バン「じゃあ賭けをするとか。勝ったら名前で呼んでもらうみたいな」
ヒロ「それじゃ強制してるみたいじゃないですか。出来れば自分の意思で呼んで欲しいです」
「注文が多いね…」とユウヤは苦笑う。
ジン「でもまだ会って1日だ。そんな早くに悩まなくとも…」
ヒロ「でもこのままこの呼び方が定着すれば、それこそ名前で呼んでもらえなくなります…」
ヒロのアホ毛(別名アンテナ)がしゅん、と下がった。
ユウヤ「ヒロ君が切実に悩んでる事を伝えたら、きっと名前で呼んでくれるよ」
「…ですかねぇ…？」とヒロは首を傾げる。
バン「そもそもどうしてそんなに名前で呼んで欲しいの？」
そう、ヒロはバンと出会った当初明らかオタクと言った感じだった。
きっと今まで、名前じゃなくてそんなニックネームで呼ばれることもあっただろう。
ヒロ「えっ！？いや、なんと言いますか…」
ヒロは顎に手を当て、考える仕草を取った。
ヒロ「よくわからないですけど…なんだかAさんには、ちゃんと自分を見て欲しいと言いますか…」
ユウヤ「だから名前で呼んで欲しいんだね？」
ユウヤの言葉に、ヒロはこくこくと頷く。
バン「うーん、よくわかんないな」
ジン「ああ。難解だ」
たった漢字一文字の回答が出ない一同は、夜遅くまで悩んでいた。
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みー - 2話目で読むのを諦めたんご(´^ω^｀)ﾌﾞﾌｫwww (2021年8月4日 14時) (
レス) id: 15862b0694 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒー - 頑張ってくださいー (2017年4月3日 17時) (レス) id: ca4399799d (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - はい！ (2016年6月19日 18時) (レス) id: f2f8d35ee4 (このIDを非表示/違反報告)
美城(プロフ) - 個人的に禁書もダンボール戦機も好きなので俺得作品です！更新頑張ってください！（≧∇≦） (2016年6月19日 18時) (レス) id: 57dd72d581 (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - ヒロってけっこうぬけてる？かな？でもそこが面白くて好きです^^*更新頑張って！ (2016年4月27日 22時) (レス) id: f2f8d35ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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