第13話 ページ14
部屋から廊下に出た二人は、向き合う形で立つ。
A「何の話？」
Aがそう聞けば、バンは一瞬迷ってから、口を開いた。
バン「なんで嘘ついたのか、聞きたくて」
そう言ったバンに、Aは「…へぇ？」と興味深げに聞き返す。
A「…私がいつ、何回嘘をついたの？」
バン「少なくとも二回。一回目は、嘘というよりも…なんだか違うんだけど」
バンの言葉に、Aはうんうんと頷く。
A「わかった、言ってみて？」
Aがそう言うと、バンは少したどたどしく話し始めた。
バン「…まず、ヒロとのバトル。最後のコスモスラッシュ、態と避けなかったよね。NICSに加わるのを嫌がっていたAが、どうして態と負けるようなことをしたの？」
A「ふんふん、二つ目は？」
Aは腕を組んでバンの話に耳を澄ます。
バン「今朝の光線がメルトのだって、嘘だよね？」
ぴくり、とAの肩が揺れた。
Aは一度「は」と引き攣った笑いを溢して、それからまた普通の笑みを浮かべる。
A「…どうしてかな？」
バン「色んなLBXを見てきたからわかるんだ。二階から俺達が居た場所までビームを撃てるほど、広範囲な武器は作る事がほぼ不可能なんだ。高出力だから、先にLBXがスタンしてしまう」
「スタンしたLBXを直ぐに仕舞ったなら、火傷の一つでもする筈だし」と、バンは顎に手を当て、考える仕草を取った。
すると面倒臭そうにAは額に手を当て、ため息を吐く。
A「はぁ…普通気付かないよ。やっぱり世界チャンピオンになると、相当のLBXバカって訳だね」
バン「バッ…！？」
「バカ」と言われた事がショックなのか、バンは目を見開いて唸り声を上げる。
そんなバンが面白いのか、またクスクスと笑いながらAは「私と同じだ」と告げた。
バン「同じ…？」
Aの言葉に、バンは首を傾げる。
A「私も君と同じ位のLBXバカ。LBXを利用されたテロが起きると、つい止めに入って深入りしちゃう位ね」
バン「！」
Aは少し考える仕草を取って、それから人差し指を立ててバンに提案をした。
A「少年には単純に負けただけ、今朝の光線もメルトのもの、これが建前ね」
「それで真実は」とAは再度考える。
光線の正体は話せない、話したら嫌われるか、利用されるかの二択だ。
見た所バンは口は堅いし、正義感も強い、信用は出来るだろうが…
A「…少年に態と負けたのは貴方達に興味が湧いたから、光線は____」
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みー - 2話目で読むのを諦めたんご(´^ω^｀)ﾌﾞﾌｫwww (2021年8月4日 14時) (
レス) id: 15862b0694 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒー - 頑張ってくださいー (2017年4月3日 17時) (レス) id: ca4399799d (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - はい！ (2016年6月19日 18時) (レス) id: f2f8d35ee4 (このIDを非表示/違反報告)
美城(プロフ) - 個人的に禁書もダンボール戦機も好きなので俺得作品です！更新頑張ってください！（≧∇≦） (2016年6月19日 18時) (レス) id: 57dd72d581 (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - ヒロってけっこうぬけてる？かな？でもそこが面白くて好きです^^*更新頑張って！ (2016年4月27日 22時) (レス) id: f2f8d35ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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