第11話 ページ12
メルトの眼前に光を纏う大剣と化した双剣が迫る。
避けられる筈のスピードだ、しかしAは____避けなかった。
そのままメルトはコスモスラッシュを喰らい、ブレイクオーバー。
決着が着くとAはCCMをぱたん、と閉じた。
A「ありがとうございました、と。負けちゃったので着いて行かせて貰うね」
そう微笑むAだが、二人は納得の行かないような顔をする。
ヒロ「何でしょう…なんだかやり切った感じがしない様な…」
「手応えが無いんです」とヒロは手を強く握り締めた。
A「私が弱すぎた?」
ヒロ「いえ逆です!強かったのに、呆気無かったと言うか…」
ヒロは何となく、手を抜かれた様な感覚を感じ取ったらしい。
だがはっきり手を抜かれたとは気付かなかったらしく、「うーん」と頭を抱える。
バンは少し顎に手を当ててから、ぽん、とヒロの肩を叩いた。
バン「…一先ず決着は着いたんだ。A、着いて来てくれ」
バンがAに目を向けると、Aはこくりと頷く。
それを確認して、バンは歩き始めた。
A「よろしくバン。少年も!君が勝者なんだから」
Aも納得のいかない様子のヒロの肩を叩き、歩き出す。
ヒロ「だから、少年じゃ無くてヒロですよ!」
むっ、と頬を膨らませながら、ヒロも二人を追って歩き出した。
…
A「おぉー…大きいね」
ダックシャトルに到着した3人、Aが感嘆の声を上げると、中からラン達が顔を出した。
Aの姿を確認すると、大変嬉しそうな様子で駆け下りてくる。
ラン「バン、ヒロ!見つかったんだ!」
ヒロ「はい、大変でした!」
ヒロの言葉にバンも「本当に大変だったよ…」と苦笑う。
ジェシカ「初めまして、私はジェシカ・カイオス。こっちが花咲ラン。それで____」
A「海道ジン、灰原ユウヤで合ってる?」
そう首を傾げたAに、ジンが「ああ」と頷いた。
ユウヤ「よくわかったね」
A「去年のアルテミス見てたからね。私は明日葉A。今朝はどうも」
今朝と違って案外さくっ、と名乗ったAに、ジェシカは驚いた様子だったが、「わかった、よろしく」と微笑む。
コブラ「君が噂の白髪少女かい?」
次にダックシャトルからコブラが姿を現した。
A「らしいね、貴方は?」
コブラ「コブラだ。よろしくお嬢さん」
コブラがそう言うと、Aは頷く。
コブラ「一先ず説明するから、入ってくれ」
コブラに言われ、一同はダックシャトルへ入った。
33人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みー - 2話目で読むのを諦めたんご(´^ω^`)ブフォwww (2021年8月4日 14時) (レス) id: 15862b0694 (このIDを非表示/違反報告)
コーヒー - 頑張ってくださいー (2017年4月3日 17時) (レス) id: ca4399799d (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - はい! (2016年6月19日 18時) (レス) id: f2f8d35ee4 (このIDを非表示/違反報告)
美城(プロフ) - 個人的に禁書もダンボール戦機も好きなので俺得作品です!更新頑張ってください!(≧∇≦) (2016年6月19日 18時) (レス) id: 57dd72d581 (このIDを非表示/違反報告)
ちー(プロフ) - ヒロってけっこうぬけてる?かな?でもそこが面白くて好きです^^*更新頑張って! (2016年4月27日 22時) (レス) id: f2f8d35ee4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ