12/02 これからも＠りるぽんず* ページ3
友人に『冬と言えば?』と訊かれれば、私は迷わず『鍋!』と答える。
それは小さい頃から、大学生になった今でも変わらない。
高校生までは、冬になると一週間に一回は鍋を食べていたっけ。
それくらい、私は鍋が好きなのだ。
そんな季節が、今年もやって来た。
……なのに、どうだ。
「私、最近 鍋食べてないんだけど」
「だからなに」
幼馴染み宅、あいぽんをいじる彼とまるで自分の家に居るかのようにくつろぐ私。
「冬と言えば鍋なの」
「うん」
「鍋と言えば冬なの」
「うん」
「私はお鍋が食べたいの!」
「………で?」
ガサッ、っと持ってきたレジ袋を幼馴染みの彼――びすに、突き出す。
「だからさ、一緒にお鍋食べよ」
私が笑ってそう言うと、びすは溜息を吐いて、「はいはい」と立ち上がった。
呆れられている、が気にしない。
「やったー」と小さく言うと、少し雑に頭を撫でられる。
それが嬉しくて、えへっと笑う。
びすとのこんな関係が、私にとって心地良かった。
2人でキッチンに立ち、手を洗い終えた私たちは、袋から材料を取り出していく。
「じゃーん、カレー鍋」
「チーズ、チーズも入れよ」
「もちろん」
びすも意外と乗り気じゃないか。
それがまた嬉しくなって、思わず笑った。
「ところで、なんで俺なの?」
隣で野菜を洗いながら、びすが言う。
私は洗い終わったそれを受け取って、ざく切りにしていく。
「だって、1人で鍋はできないでしょ」
「他に誘う友達居なかったの?」
他に、……か。
でも私は友達とより、
「びすと食べたいから」
「………そう、」
ちらり、手を止めてびすの顔を盗み見る。
その口角が、微妙に上がっているように見えた。
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マシロ - 更新頑張ってください！ (2014年12月2日 21時) (
レス) id: 59f4dd536f (このIDを非表示/違反報告)
モノクロメロディ―。(３人目)＠ついった(プロフ) - １コメがとれているはず((初っ端からかっこかわいいりょーくんさんきてのけぞってます、毎日楽しみにさせていただきます…!! (2014年12月1日 22時) (レス) id: 1b9f958ee6 (このIDを非表示/違反報告)
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