《魔入間》参りましょうMyGirl！4

147:少年、予見 ページ20

「あくまして！おめでとーーーうっ！！」

サリバン邸の大広間に集まった問題児クラス達14人は、月越しの挨拶…という名の

「「「かんぱーい！！！」」」

パーティを開いていた。

「Aちゃんは月越し何してたの？」
『え！？えっと…い、入間と一緒にいたよ！ね、入間？！』
「う、うん！一緒に月越ししたよ！」

嘘は言っていない。視界の端でケロリがにやついているのは見なかったことにして、Aは慌ててグラスのジュースを一気に飲み干した。

「あ！Aちゃん、それどう？リラック酒っていって、なんちゃってお酒ジュースなんだよ！飲んだら気持ちよくなるやつ！」
『ンﾞ？！お…美味しいけど…飲んでも平気？』
「だいじょーぶ大丈夫！パーティ用グッズだしテンション上がるだけだから！」

テンションが上がるジュースもどうなのかと思いつつ、テーブルの奥にグラスを置く。すると後ろから

「Aち、どーん！」
『んえ！？クララ？！』
「Aちさ〜最近またふわふわになったよね〜？ほら、こぉんなにッ」
『ひゃ、ぁ、待っ…！て、動かさなｯ…！』
「セクハラだッ！？クラりんそれはダメ！刺激が強すぎ！
ってかなんでそんなベロベロ？！」
「やめんか」

べり。とAに張りつくクララを剥がしたアスモデウスは

「Aに抱きつくのは私だッ！！」
「もっとダメだわ！！」
「Aは細い。小さい。もっと食べてくれ。抱き締める時に何度！力加減を確認したか…ッ！アクドル大武闘会ではあんなに『あああアズくん！？アズくん！しーっ！』なん…っ！なんっでそんなに可愛い？！」
「アズアズずるい！じゃあ私前からくっつく！」
『むぐ！
…〜ぷはっ、リードくんこれ本当にジュースだよね？！…リードくん？』
「…ごめん、Aちゃん…。
コレ水で割らないとダメだったみたいッ…！」
『そん、なッ…？！「Aちゃん♡」エリザちゃ「お着替えしましょ♡」あっこれダメなやつだ！』
「うふふふ、お泊まり会してみたかったの〜！はいっ、バンザーイ♡」
『！だっ、だだだダメ！
クララ手伝わないで！？』
「A〜！なんで僕の隣にいないのぉ〜！」
「入間くんが駄々っ子になってる！！」
「も〜！Aは僕とずっと一緒にいるの〜！僕のお嫁さんになるの〜！」
『ちょっ、重っ…！4人は重いよ！リードくん助けっ…！』

まるで電灯に群がる虫のようにAに張りつく入間達を見て、リードは確信した。

「(これ…絶対とんでもない事件になるフラグだァ…)」

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