Recipe:12-3 ページ43
『アメリーちゃーん、やっほー』
「あ、Aちゃん」
私が持っているものを見て、アメリーが目を輝かせた。熱を出したらしいアメリーに、エリーが「持って行ってほしい」と頼んできたもの。
「A？…なんだそれ？」
『ふふふふ。ナツさんちょっと退いてください』
「あん？」
『さ、どうぞ』
スプーンを手渡してあげると、ゆっくりと口に運んだ。ナツさんが横で唖然としているのが少し面白くて、笑いを堪えた
「――リオレ？」
『フランスのお母さんの定番、回復食！』
「余計なことして…」
カメちゃんが息を吐く。ナツさんがまるで”俺はこれに負けたのか”みたいな顔をしていた
「お前さっきから笑ってんだろ」
『ふ、ふふ…っ、いえ、そんなこと…っふふ』
「ﾁｯ、お前なぁ」
「…ん？ねぇ、なんか2人とも、…あれ？」
『うん？』
「なんだよ」
「…おおっと…？」
カメちゃんが何か言おうと口を開きかけた時、百江さんに呼ばれる
「Aちゃん。ごめんね、アメリーが来てほしいって言ってて」
『アメリー？はーい』
待たせないようにと慌ててアメリーの部屋に行くと、少し眠そうな顔で待ってくれていた
「Aちゃん」
『ごめんね。眠たいのに待たせちゃったね、』
「ううん。…あのね、」
―――…
「ねぇ尾花。Aと何かあったでしょ」
「ｯ！」
動揺した尾花の手から、菜箸が音を立てて床に落ちた。その様子を見た相沢は目を丸くして
「え？！ついに？！」
「な、なん…っ…？！」
「うわっ！めっちゃ動揺してる！本当なんだ？！」
「ほん、…うん、うん。まあ、いや、そうだけど」
「ちょっと。尾花の赤面とか見たくないよ。
ねえ、いつ？いやぁ良かったなぁ。Aも漸く報われたんだ！」
「待て待て待て。…なんでわかった？」
「なんとなく？勘かな」
「余計な勘だな」
「ちゃんと幸せにしてよね。ほんっと、良い子なんだからさ。あと、僕みたいにならないように」
「…ん」
「最後のはフォローしてよ」
「…悪い」
「それ、僕がこんな時にごめんってこと？やめてよね。尾花どうこうより、Aが幸せなことが1番だよ」
「なんか、お前と京野の方がアイツのこと知っててムカつくんだよな」
「恋愛相談に関してはね。Aを泣かせたら衛兵達が怖いよ？」
「…わかってる」
静かに階段を降りる足音が聞こえて、2人は会話を終わらせた
『カメちゃん、アメリー寝ちゃ…、どしたの？』
「いやいや！アメリー、何て？」
『んーとね、…内緒話』
「「…は？」」
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夜雨(プロフ) - あやかさん» コメントありがとうございます！ひええ嬉しいお言葉…！お待ちいただきありがとうございます！2作目に続くと思いますので、どうかそちらもご愛読下さい* (2020年3月9日 0時) (
レス) id: d267c079da (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 更新嬉しいです！(*^o^*)頑張ってください！ずっと待ってます！ (2020年3月5日 22時) (レス) id: 79ee056cfe (このIDを非表示/違反報告)
夜雨(プロフ) - まのるさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです…！ドラマロスもあってなかなか進まずにいますがお付き合いください…！* (2020年3月1日 13時) (レス) id: d267c079da (このIDを非表示/違反報告)
まのる - 初めまして！グランメゾン東京の夢小説サイトを探していたら素敵なサイトにたどり着きました(*^^*)小説最高に面白いです！ゆっくりでいいので、更新お待ちしてます(*^^*) (2020年2月23日 1時) (レス) id: 99d3374e0d (このIDを非表示/違反報告)
夜雨(プロフ) - satopi_cdさん» コメントありがとうございます！最近停滞しておりお待たせしておりますすみません…！頑張ります！ (2020年2月18日 19時) (レス) id: d267c079da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜雨 | 作成日時：2019年12月16日 12時
