Recipe:12-1 ページ41
『エリー！？』
「A！」
ナツさんと京さんが殆どを手伝ってくれて、無事に引越しも終わった翌日。私を見つけると、もの凄い剣幕で近寄り抱き締めてくるエリーゼ。圧が凄い。苦しい。
『ぎ、ぎぶ、えりっ…！んむ…っ！』
「離せって」
「あ！…ﾁｯ」
ナツさんが慌てて私を救出する。…あっ、これよく見たら修羅場だ。あとエリー、舌打ちが本気すぎて怖い。
『こほっ…か、カメちゃんに会いに来たの？』
「アメリーを引取りに来たの」
『…え』
慌ててカメちゃんを見ると、怒った顔でエリーを見ていた。…成程。やはり修羅場だ。
「約束よ。10位以内にランクインしなかったら、パリにアメリーを連れて帰るから」
『え…ええと、』
「10位を超えたら、相沢のこと認めろよ」
「いいわ」
助けを求めようと早見さんの方へ振り向くと、
「無理よ！何言っちゃってんのよ！もうやだー！」
…寧ろ早見さんの方が助けを求めていた
―――……
「ありがとA。泊めてくれて」
『全然！まだちょっと散らかってて、ごめんね』
ホテルが取れなかったと言うエリーに『じゃあうち泊まる？』と提案したのが2時間前。手首の痛みもすっかり引いてきたので、エリーを持て成すのに心配は要らなさそうだ
「ねえA。まだ尾花のこと好きなの？」
『ん゛ｯ！…直球だなぁ…』
「心配してるの！京野さんも相沢もAも、相変わらず尾花に振り回されてる。しかも尾花、今はあのシェフの倫子さんのところに住み着いてるらしいじゃない？！どういう神経してるのかしら」
『うっ…うーん…』
先日の事を思い出し、気まずいというか、…母親に諌められている気持ちになる。隠すつもりはないけれど、現状がややこしいのでなかなか言いづらい
「…何？まさか進展したの？！」
『う、ｳｩｰﾝ…！』
冷や汗を流しつつ、エリーから目線を逸らす。両肩をがっしりと掴みながら”早く話しなさい”と目で訴えてくるエリーに対抗できるわけもなく。
『つい先日…お付き合いを「はぁぁあ？！」エリー、あの、声がね！夜遅いからね！』
「どうかしてるわよ！なのに他の女の人と住んでるの？！しかも先日って、やっぱり今まで料理ばっかでAを振り回してたのよね？！ほんっと許せない…！尾花…！」
『あ、あのねエリー、それについては弁解が…』
「弁解の余地なし！」
『難しい日本語知ってるね！？』
事情を説明しても、一貫して”尾花許すまじ”と言うエリー。…ナツさん、ほんと、対人トラブル多すぎです
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夜雨(プロフ) - あやかさん» コメントありがとうございます！ひええ嬉しいお言葉…！お待ちいただきありがとうございます！2作目に続くと思いますので、どうかそちらもご愛読下さい* (2020年3月9日 0時) (
レス) id: d267c079da (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - 更新嬉しいです！(*^o^*)頑張ってください！ずっと待ってます！ (2020年3月5日 22時) (レス) id: 79ee056cfe (このIDを非表示/違反報告)
夜雨(プロフ) - まのるさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです…！ドラマロスもあってなかなか進まずにいますがお付き合いください…！* (2020年3月1日 13時) (レス) id: d267c079da (このIDを非表示/違反報告)
まのる - 初めまして！グランメゾン東京の夢小説サイトを探していたら素敵なサイトにたどり着きました(*^^*)小説最高に面白いです！ゆっくりでいいので、更新お待ちしてます(*^^*) (2020年2月23日 1時) (レス) id: 99d3374e0d (このIDを非表示/違反報告)
夜雨(プロフ) - satopi_cdさん» コメントありがとうございます！最近停滞しておりお待たせしておりますすみません…！頑張ります！ (2020年2月18日 19時) (レス) id: d267c079da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜雨 | 作成日時：2019年12月16日 12時
