【刀剣乱舞】審神者やってみよっかな。【男主】

第八話 ページ11

微かに聞こえる鳥の囀り


障子に映る木々の影


清々しく、少し冷たい朝の空気




＿＿息苦しく、身動きの出来ない身体


『ぅ...おもいぃ...苦し...』

仰向けに寝る俺の上に覆い被さる薬研を
のけようとも、
右腕と頭は国広に抱き込まれ、
長谷部は俺の左手を確り掴んで、脚を絡めてくる始末。


あー...皆で雑魚寝なんて、やめとけばよかったぜ...


昨晩は確か...
夜ご飯の後に大部屋で皆で枕投げして、
そのまま雑魚寝したのか


『長谷部も薬研も、俺にだけ優しいんだよな...
国広もセコムってたし＿＿＿


＿＿＿っんぅ...！？ 』


昨晩の出来事を思い出していると、突如、
身体の中心に慣れない刺激。

あまりにも突然のことに声も抑えられず、
頭が真っ白になった


『ぇ...！？ちょ、っや...！』

俺の両脚をこじ開けるように押し入ってきた、
長谷部の長い脚

脚を退けようにも、胴体には薬研が乗っているし
両腕もぎっちり抑えられている

｢ん...ぁる、じ...｣

『っは...ぁ...、』

焦っている今の間にも、長谷部の膝が
俺自身を強く刺激する

長谷部、寝相悪すぎでしょ...！


｢んー...｣

『あ、あァっ...！』

ぐり、と長谷部の膝が一際強く
快感を加える

今までにない程のその感覚に
思わず腰が跳ね、自分のものとは思えないような
高くて甘い声が零れた


『くに、ひ...ろ、...助けて...！』

必死に国広の胸を叩き声をかけると、
国広は小さく唸った後、ゆっくりと瞼を開いた

国広は少しの間、寝惚け眼でぼーっと
していたが、漸く現状を理解したらしい

彼は俺を抱き締めていた腕を解き、
真っ赤な顔で勢いよく起き上がった

｢ひ、陽月...！っおい、へし切、起きろ！薬研もだ！｣

｢ぁんだよ、旦那...｣

｢煩いぞ山姥切...｣

『はせ、べ...っ、あし、...』

｢え？...ぇ、あ...っも、申し訳御座いません！！｣

長谷部は国広以上に素早く飛び起きたかと思うと、
勢いそのままに綺麗に頭を下げた

ぽかんとする薬研を少し雑に押し退け
肌蹴まくった着流しをてきぱきと直していく


｢本当にすみません、主
寝ていたとはいえ...
数々の無礼をお許し下さい｣

本当に申し訳なさそうに眉を下げる長谷部の
髪を、軽く撫でる

『少し...いや、かなりびっくりしたけど、
まあ仕方ないってことで！うん。
よし、顔洗いに行こ』



ところで、国広は何故、部屋の角で悶えているのか




(陽月...涙目...赤面...肌白かった...細かった...

...可愛い...っ)

.

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