41.路地裏弾む”僕”と君 ページ42
※毎度の如く捏造しかありません！！すまんて工藤！！
【side:在りし日のソイ】
本当に、気まぐれと偶然しか無かった。
マウスピースのシャンク部分が若干曲がってしまったのも。
店の脇道を通って路地裏に出たのも。
それから、軽やかで楽し気な足音を見つけたのも。
僕はまだ太陽の光が燦々と降り注ぐ町中をお使いメモ片手に歩いていた。
能力が無くてもただでさえ物静かで大人しい僕は町中の喧騒に飲み込まれるなんて日常でしか無かった。
だから近所の同じぐらいの年の仔はケースを抱えて階段を上る僕にぶつかったことすら気付かない。
ソイ「あっ…」
モブA「っと、わり…って誰もいねーじゃん。気味悪…」
モブB「ね〜、やめてよぉ…！怖い〜！！行こ行こ！」
上手く受け身は取れたから怪我は掠り傷で済んだ。
落ちたところがあのぶつかった仔から死角になってたみたいで見えないのしょうがない。
でも、幼い僕は相手から見える角度なんて分かって無くて皆が去った後の死角の位置で地団駄を踏んだ。
落ちた衝撃でトランペットはケースごと投げ出されていた。
中を確認すると、マウスピースが一部へこんでいる。
これは、買い替えかな。早く楽器屋さん行かなきゃ。
幼い僕はお使い用のお金を握りしめて楽器屋さんに駆け込んだ。しょうがないね、幼いんだもん。
当時から僕は賢かったのでこれがいけないことだと分かっていて、なんとなく不良になった気分だった。
さっきのぶつかった仔達なら入れないような薄暗い路地にだって入れるような気がした。
意気揚々と路地に入って行くと思ったより怖かった。ちょっとチビるかと思った。
引き返そうか半泣きで右往左往していると、何やら大きな音が聴こえた。
よく言えばにぎやか、悪く言えばうるさい。
そんなポップミュージックのメロディーに混じって何やら慌ただしいステップも聴こえる。
音に釣られてそっちを見やると何やら跳ね散らかす黒い毛玉みたいな仔が見えた。
ガチャガチャでうるさくて全然かっこよくないのに、太陽を浴びてキラキラ笑顔で踊るその仔から目を離せなかった。
なんて声を掛ければいいかわからなくて、昔テレビで見たことある言葉で話しかけることにした。
確か…
ソイ「……ウケる」
刹那その仔がぐりんと鋭くこっちを見た。
……僕、言葉選びを間違えたかもしれない。
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼します！私男主の愛され大好物なので嬉しいです！魔入りました入間くんのキャラ全員推し（つまり箱推し）なので嬉しいです！更新頑張ってください！ (6月11日 17時) (
レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
傚苺やと(プロフ) - ハルさん» ひぇ...ありがとうございます...💞💞不意打ちに弱い夢主君すこってってやってください😊😊 (2021年12月18日 0時) (レス) id: 6adeaaad5d (このIDを非表示/違反報告)
ハル - この作品好きです！夢主君が相手から攻められるのは照れるとことかが好きです！！更新頑張ってください！ (2021年12月4日 12時) (レス) @page35 id: a05b0687be (このIDを非表示/違反報告)
傚苺やと(プロフ) - ポウさん» ひゃ〜！！！ありがとうございます！！ゆったり続けて行きますので暖かく見守って頂けると嬉しいです(*´˘`*) (2021年10月2日 3時) (レス) id: b262b490af (このIDを非表示/違反報告)
ポウ - もうこのお話大好きです！次どうなるんだろう🤔続き楽しみにしております！これからも頑張ってください！ (2021年9月28日 0時) (レス) @page23 id: 73de415c6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：傚苺やと。 | 作成日時：2021年8月20日 4時
