19.気まぐれお念子殿 ページ20
ノアールには人肌より少し温いくらいのミルクを与える。
小さな舌を出してちろちろ飲むノアールは最高にかわいい。
『ノアール、おいしーい？』
俺がこてんと首を傾げるとノアールもミルクでびちょびちょの顔をあげて首を傾げる。
『んふふ、俺に似てかぁいいね〜』
誉められて少し誇らしげに見えるノアールを撫でてやるとまだ白い舌でざりざり舐めてくる。
飲み終わってから舐めればいいのに。
ミルクを少し飲んでは撫でている俺の手を舐めて、を繰り返すノアール。
ノアールお目目綺麗だな、なんて褒めてやると嬉しそうに喉を鳴らした。
でも、こいつ何処から来たのか分からない。
『お風呂、一緒に入ろっか！』
上機嫌なノアールを優しく抱えて風呂場へと向かう。
そこまでは良かったんだ。
そこまでは。
湯船のお湯を掬って水で冷ます。
ちょうどいいくらいの温度になった所でノアールを振り返るとタオルの山をキャットタワーのように登っていた。
いくら気付けど時すでに遅し。
タオルの山が崩れ、ノアールが落ちてくる。
抱き止めようと俺が手を伸ばすもそれを華麗に避け、身体を翻し着地するノアール。
タオルの山に埋もれる俺。
俺のお気に入りの部屋着で爪を研ぐノアール。
それを見て半泣きでタオルの山を直す俺。
溺れないように風呂桶で湯に浸けようとするがノアールが暴れるのでお湯は溢れるわ手は傷付くわ、と散々な目に遭った。
しかしノアールも災難でしたと言わんばかりのジト目で俺を見つめる。
なんだよ、と少しムッとしてノアールを見つめ返す。
ノアールはたしたし、と尻尾を鞭のように打って不機嫌さをアピールしてくる。
『…小憎たらしいね、お前』
スイッと一撫ですると打ち付けていた尻尾を俺の腕に絡ませるノアール。
『……明日、学校でお前の家族？飼い主？探してやるから安心しろよ！』
『もし、もしお前が野良だったら、俺が家族な』
持ち上げてノアールの小さな額に自分の額を合わせる。
ノアールの宝石みたいなキラキラの瞳に俺が写り込む。
ノアールは少し寂しそうに写った俺を見せまいとするように瞳を閉じた。
偶然かもしれないけれど、それがたまらなく愛おしくて。
ノアールは俺からの鼻キスを受けて擽ったそうに身をよじった。
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼します！私男主の愛され大好物なので嬉しいです！魔入りました入間くんのキャラ全員推し（つまり箱推し）なので嬉しいです！更新頑張ってください！ (6月11日 17時) (
レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
傚苺やと(プロフ) - ハルさん» ひぇ...ありがとうございます...💞💞不意打ちに弱い夢主君すこってってやってください😊😊 (2021年12月18日 0時) (レス) id: 6adeaaad5d (このIDを非表示/違反報告)
ハル - この作品好きです！夢主君が相手から攻められるのは照れるとことかが好きです！！更新頑張ってください！ (2021年12月4日 12時) (レス) @page35 id: a05b0687be (このIDを非表示/違反報告)
傚苺やと(プロフ) - ポウさん» ひゃ〜！！！ありがとうございます！！ゆったり続けて行きますので暖かく見守って頂けると嬉しいです(*´˘`*) (2021年10月2日 3時) (レス) id: b262b490af (このIDを非表示/違反報告)
ポウ - もうこのお話大好きです！次どうなるんだろう🤔続き楽しみにしております！これからも頑張ってください！ (2021年9月28日 0時) (レス) @page23 id: 73de415c6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：傚苺やと。 | 作成日時：2021年8月20日 4時
