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＃90 ページ47
バイトを始めてしばらく、商店街の組合の皆さんが入れ代わり立ち代わりご飯を食べに来るようになった。
私は料理を運び思い出話に花を咲かせ、楽しい日々を過ごしていた。
15年前に私にシルフというあだ名をつけてくれたスーパーの店員、特売さんは今では店長になっている。
きっと忙しいだろうけど、それでも欠かさず特売情報をこっそり教えてくれるので、私は今でも「特売さん」と呼んでいる。
肉屋のおじさんは何年か前に他界して、今は奥さんと姉弟で店を大幅リニューアルして大繁盛している。
魚屋のお兄さんももうおじさんの域に片足を突っ込んでいる。
関西弁が特徴の八百屋のおじさんは仕事は引退して孫と余生を楽しく過ごしているらしい。
ずっとこの町に住んではいたものの、劇団が立ち行かなくなってからはあまり買い物にも出かけず、人とも会う機会がぐっと減ったので、とても懐かしく感じる。
この10数年、関わり合いが続いていたのは特売さんくらいだったから、バイトを始めたおかげで昔よくしてくれていた人たちの事が知れて、本当に良かったと思う。
そんな楽しい日が続いたある日の昼、いつものように昼食を食べに来た悠里さんが、珍しく何人か人を引き連れてきた。
「いらっしゃいませ！……あ」
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ヤトソラ(プロフ) - ぽんさん» すみません！外し忘れてました！報告ありがとうございます。orz (2020年9月19日 16時) (
レス) id: 93b600d8e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤトラ | 作成日時：2020年9月19日 15時
