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＃84 ページ40
海さんが死んで数日、私はずっと海さんのいた病室にいた。
先生はまだベッドに空きがあるからと、病室にいる事を許してくれた。
悠里「神佐ちゃん、渡したいものがあるんだ」
「なんですか。悠里さん」
抜け殻のようになった私を見て、悠里さんの唇から血が滲んだ。
ごめんなさい。
悠里さんだって悲しいのに、私ばかり悲しんで。
悠里「海から預かってたんだ」
そう言って悠里さんは白い小さな箱を差し出した。
「何これ。指輪でも入ってるのかな。ははは」
悠里「開けてみな」
箱を開けると、小ぶりな青い宝石の付いた指輪が入っていた。
リングはプラチナ、宝石は澄んだ綺麗な海色をしている。
「……こ、これ…」
もう出ないってくらい泣いたのに、また涙が溢れてくる。
悠里「『元気になったらAにプロポーズするんだ』って言ってた」
「海さん…だったら死んじゃダメじゃん…」
悠里「ほんとにね」
涙が止まらない。
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ヤトソラ(プロフ) - ぽんさん» すみません！外し忘れてました！報告ありがとうございます。orz (2020年9月19日 16時) (
レス) id: 93b600d8e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤトラ | 作成日時：2020年9月19日 15時
