団長、そろそろ通報していいですか？

26話 ページ28

｢…Aもしかして、



昨日の、意識してんの？｣






いきなり特大の爆弾落としましたよコイツ。


こんなこと耳元で言われて平常心でいられるほど私のハートは強くない。




『し、してません！

私はこの書類阿伏兎に渡しに行くのでさっさと部屋
出てってください！！』


とにかく口から出任せの言い訳を並べて団長から逃げた。





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それから、団長のことを避けて歩く日々が続いた。



嫌ってる訳でもないのに、いざ話そうとすると調子が狂ってしまう。


今だって体が熱いし、心臓も痛い。




もしかして心臓病なのかな？

心臓に血栓ができて機能しなくなって破裂............





そんな訳ないだろう。


ただ、意味のわからないまま団長を避けてしまっているのだ。



この現状には私も悪いとは思っているが、どうしても近づけない。

謝りたいけど、どうしたらいいかわからない。






そのまま結局、一週間が経った。



おかげさまで団長のセクハラは無くなり、普通に仕事して、普通にご飯が食べられる。



喜ぶべき事なのに、







なんでだろうね。









どうしようもなく寂しいと感じてしまうのは。

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