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渡辺side
とりあえずさっきの話を聞いていなかった4人にもする
でも俺もふっかも思うように声が出てこない
なんとかして一通り話すと阿部ちゃんが話をまとめてくれる
阿部「つまり、Aから亡くなったご家族の話が出たと。今まで、少なくともふっかがAと会ってからの3年間ではほとんど出てこなかった家族の話が。それでAがその時の生活を恋しがってるんじゃないかと」
深澤「うん」
あんなに小さい子が家族と離れ離れになるなんて
まだ親の元で沢山の愛情を受けて育っているはずだったのに
実際、Aの幸せな思い出が彼女自身に残っている
岩本「そんなの仕方ねぇじゃん」
阿部ちゃんや涼太が返答に困っている中、照が言葉を発する
岩本「Aが元々いた家族ともう会えないのは事実じゃん。だから恋しがるのは当たり前だろ。もう二度と会えないんだから。もうそれはしょうがないだろ」
佐久間「もう本当の両親やお兄ちゃんに会わせてあげることはできないけど、その人たちの代わりに俺らがいっぱい愛情を注いであげれば良いんじゃないの?過去は過去で辛いけど、Aにはまだいっぱい未来があるんだよ?Aのためにも俺らが"家族"になってあげたらいいんじゃない?」
佐久間は泣きそうになりながら言葉を紡ぐ
佐久間は俺らの中で1番心が温かいやつだからきっとAの気持ちにも寄り添えると思う
佐久間「俺らだって"お兄ちゃん"だよ。血は繋がってないかもしれないけど、Aがお兄ちゃんだと思ってくれたら、俺らはAのお兄ちゃんなんだよ。だって結婚相手も血は繋がってないけど家族でしょ?それと一緒だよ。ね、A?」
最後の一言を聞いた瞬間みんなが一斉に部屋の入り口に顔を向ける
そこにはふっかの好きな黄色い妖精のぬいぐるみを抱えたAの姿
佐久間が「おいで」と言うとパッと佐久間の元へ駆け寄る
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矢神寿雪(プロフ) - はるさん» 良かったです!ご迷惑をおかけしました。 (2021年9月8日 16時) (レス) id: 24b210b75f (このIDを非表示/違反報告)
矢神寿雪(プロフ) - はるさん» 申し訳ありません。一応修正致しましたので確認お願い致します。 (2021年9月8日 15時) (レス) id: 24b210b75f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:矢神寿雪 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/yatoka09091/
作成日時:2021年8月21日 16時