人生の道へ【QK】 (ページ12)

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サブチャンネルの権化（？）ページ12

こうちゃんside

今日はね、サブチャンを撮る予定
山本さんいないけど
正確には隣の部屋にいるんだけどね
企画はただ話すだけってやつ
画面内は俺とA

渡辺｢サブチャンネルー！！！｣
A｢さぶちゃん！！｣

カメラを回し始めるのとほぼ同時にサブチャンネル、と叫ぶ
今回の企画(？)の説明をしようとした所でまさか撮影部屋の扉が開く

スタッフ｢ちょ、動画撮ってるっ｣

撮影に気が付かなかったライターさんが入ってきたと思ったのか撮影班のスタッフさんが止めに行く
つい俺らもそっちを見ると扉から覗いていたのは成人男性にしては少し小さな場所にある頭

山本｢サブチャンって聞こえたんだけど…？｣
A｢サブチャンって召喚の呪文だったっけ…？｣

サブチャンという言葉に釣られて顔を出したサブチャンの権化
Aも少々呆れ顔

山本｢僕いないのにサブチャン撮ってたの…？｣
A｢山本さんってそんなサブチャン愛強かったっけ？｣
渡辺｢ヤンデレみを感じるの俺だけ？｣

一旦撮影を中止して山本さんをソファへ連れていく

山本｢さぶちゃん…｣

明らかに今日の山本さんは何かおかしい
そりゃあ普段からサブチャン大好きだけど撮影を止めるほどサブチャン命ではなかったはず

A｢山本さん、｣

Aがソファに座っている山本さんの前に少し屈んで目線を合わせたと思うと、失礼しまーすと言って顔を近づけた
というか額同士を合わせた

A｢アウトや！！｣

山本さんから離れたAが何やら騒ぎ始めた
俺も同じように額を合わせてみると…

渡辺｢あっつ｣

Aが騒ぎ出した時点で察してスタッフさんが体温計を持ってきてくれたので山本さんの脇に差し込む
数秒でピピピ、と音が鳴ったので数字を見せてもらうと表示されていたのは38.2

A｢道理で山本さんのテンションがおかしいと思った｣
山本｢さぶちゃーん…｣

たまたま隣にいた須貝さんに山本さんを仮眠室に運んでもらい、福良さんに山本さんの早退許可を出してもらう
山本さんの荷物を持ってAと仮眠室を覗くとうんうん唸りながら寝ている山本さんの姿

A｢よし、私が車で送っていきます｣
渡辺｢免許持ってたの！？！？｣

Aのおかげで(？)山本さんは2日後から会社に出ることが出来た