QKのスパイ＆殺し屋

番外編 ページ38

乾side

今日はQuizKnock、QKの活動もなく、大学の授業もない珍しい日
Aも完全オフらしいので2人で遊ぼうかということに
とはいっても、Aは人見知りが激しいし僕もQuizKnockの動画にではじめてから街中で声をかけられることも増えた
そう考えるとどこかへ行くのは難しいので僕の家に行くことに

AはQKのアジト(仮家)に住んでるので迎えに行く

『乾くん！』

僕を見たとたん満面の笑みを浮かべて駆け寄ってくる
何この可愛い生き物←
須貝さんに買ってもらったらしい服とほかのライターさんに貰ったというイヤリングを付けているA
何この可愛い生き物←(2回目)

須貝｢娘をよろしく｣
乾｢本当に父親だった｣

Aの父親として結婚式に出たいと言い始めてから続柄で呼ぶ時は娘と言い始めた須貝さん
Aも嬉しそうだからいいけど
というか何で須貝さんもいるのか切実に気になる

『乾くんのおうち初めて行く〜』
乾｢あれ、そうだったっけ？｣
『うん、乾くん以外のおうちは行ったことあるけどね』

用意ができたAを連れて駅まで少し歩く
もちろん手を繋いでね
たわいもない話をしながら歩いていたがふと、気になったことを聞いてみた

乾「最近調子はどう？」
『まあまあかな。須貝さんのおかげで安定はしてるけど』

Aは昔、色々あったせいで長らく精神的なダメージを負っていた
須貝さんによる薬でのケアや山上さんによる心因的なケアのおかげで笑えるようにもなったが最初は大変だった

『最初は寝れなかったり、食べれなかったりしたけど、みんなのおかげで元気になれたんだよ。まあ決着が着くのはもう少し後だけど』

不眠症に拒食症、他にも極度の人間不信などが重なって僕ら以外とは同じ空間にいることも難しくなっていたが、今ではQuizKnockでも校閲の作業を担当している
ライターさんからも信頼されていて、Aも楽しくやってるみたい
最初は平仮名さえまともに書けなかったけどAの吸収力には驚かされるばかりで今では須貝さんと一緒に論文を読んでいる
もはや僕より凄いのでは…(笑)
まあ、まだ常識はごっそり抜け落ちているので今も改札に阻まれている
さっき渡したICカードを使うんだよっ…

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