何あのアリクイ面 ページ8
「何かあったのかい?」
弟の一人であるココに問う。
すると端正な表情を歪めて、苦々しく呟いた。
「―実は…」
否、呟こうとした。
刹那、アタシらを襲う大きな地面の揺れ。
リンや小松くん(さっき教えてもらった)は必死に脚を踏んばっていたがコケた。
あらら、お膝すりむいたった。いたいのいたいのとんでけ〜…ってやってる暇ねぇわ。
揺れが収まり、頭を上に向けて、思った事をそのまま幼児みたいに言った。
「…何このアリクイ面。」
「姉さん正直だなぁ‼」
飛んでくる鉤爪のような手の攻撃をヒョイと躱し、アリクイロボを一蹴する。
『グギャア‼』
「うっわ硬っ。…チタン合金かねぇ、白銀と金の合金でもいいのに。」
どこの硬度三半宝石だと思った人、正直に言おうね。
いやね、単純に硬い。私の大太刀で「あヤッベ、切れそうだけど弾かれる。かってえ」ってくらいのヤツだから。完結に言ってしまえば切りにくい。
あまり手入れしていない、されていない包丁で例えると分かりやすいだろう。多分。
例えば、人参みたいな根菜類を斬るとしよう。
ちゃんと手入れされた包丁であればスッパスパ切れる。ちゃんと研いで、丁寧に洗っていればそのままの状態である。だが、手入れしなければ？
簡単だ。モノを簡単に切れなくなってしまう。
今の私の大太刀がそれである。
さっき斬ったヘビークリフの血液に加え、アリクイ面を今切ってしまうとする。
アリクイ面には、多分関節の動きを滑らかにさせるために油を差しているのだろうか。それにしても、整備環境がクソみたいなのか油臭い臭いが漂ってくる。
こんな奴を切ってしまえば、刀の切れ味はがっつり下がる。何てこった！
終わり
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塩川真理(プロフ) - 続きを全力待機中wktk (2020年11月23日 21時) (
レス) id: 9ba38984ec (このIDを非表示/違反報告)
瀬佑(seu)(プロフ) - 黒猫の涙さん» ありがとうございます。自分勝手な理由で休んでしまい、本当に申し訳ありませんでした。自分勝手ではありますが、これからも応援して頂けると嬉しい限りです (2018年5月17日 20時) (レス) id: 2bb87e498f (このIDを非表示/違反報告)
黒猫の涙 - 私作者様の小説好きです。ゆっくりでも良いですから、更新頑張って下さい！応援してます！o(*⌒―⌒*)o (2018年3月17日 0時) (レス) id: 857950a1df (このIDを非表示/違反報告)
瀬佑(seu)(プロフ) - 桔梗(夢幻の旅人)さん» ありがとうございます。姉設定は��( ﾟдﾟ)ﾊｯ!�瓩隼廚ど佞い峠颪�始めたんで、結構書いてて楽しいです。 (2017年8月14日 0時) (レス) id: 39b3e8bdcf (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(夢幻の旅人)(プロフ) - これから期待の作品ですね。四天王の姉ってのが気になりますね。本当に期待です (2017年8月13日 22時) (レス) id: 82fa5eace1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬佑(seu) | 作成日時：2017年8月13日 19時
