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三話 ページ5

「はじめまして。転校してきた神奈月Aです。よろしくお願いします」

翌日。私は別の中学校にて自己紹介をしていた。

「神奈月の席はあそこなー」

先生に言われた席に行く途中、青い頭を見つけた。

……あれが___の言っている主人公なのだろうか?

『話しかけるとしても、学校の外で喋れ』

………どうして___がそう言ったのかがわからない。

何か面倒なことでもあるのだろうか?

「じゃあ国語始めるぞ……」

先生は何やら準備しはじめた。


*****


(かなり飛ばして放課後)

「えーっと。カードキャピタルへはこう行ってこう行くのか……。よし、早く行こう!」

鞄を持ち、廊下を少し走りながらカードキャピタルへ向かった。


(カードキャピタル)

「ここが、___の言っていた場所なのか。入ってみよう」

自動ドアが開き、中の様子がよく見えるようになる……。

ふわっとした感覚が私を包んだ。

「(ここの人達は、心から楽しんで戦ってるんだ…)」

カードが喜んでいるのがわかる。

…いや、電波じゃないからね?

「いらっしゃい。何をお探しかな?」

いきなり声をかけられ、少し驚いて隣を見る。
隣……レジカウンターには眼鏡をかけた男性がニコニコと微笑んでいた。

「……んー……。かげろうのカード、ですけど、今日はどんなファイターがいるのか気になって」

___から貰ったデッキの他に、もう一つデッキを作ってあるが、少しチームを入れ替えたいのだ。

「そうですか。このお店のツートップは強いですよ?」

「そうなんですか。それは楽しみです」

店員さんとの話をきり、周りを見てみると……。

「!(一人だけ実力が桁違いの人がいる!)」

店の奥でカードをかけて戦っているようだ。
その人の対戦相手は……すごく弱そうだけど。

その二人のファイトは数分で終わった。

やはり、実力が桁違いの人の勝ちだった。

負けた人の方がカードを勝った人の方に渡す。
その渡されたカードが、悲しんでいるのが見えた。

「…あのカード……あの人のカードではない…?」

しかもあのカード……今は発売されていないブラスターブレードじゃん!

懐かしい……って、ん?

「ぼ、僕のカードを返して……っ!」

「何だ?」

「…アイチ…ッ」

ブラスターブレードの持ち主が、カードキャピタルにやってきた。

そこにいたのは、この物語の主人公の彼だった。

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作者名:狼牙 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2013年11月18日 0時

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