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二話 ページ4

「はぁ……明日転校するんだろ?よくわかんない中学に」

さっきファイトしていた二人が並んで歩いている。
第三者から見ると、兄妹のような雰囲気だ。

「うん。……そういえば、その中学校の近くの商店街にカードキャピタルっていう店があるんだって」

この世界にくる前、___におしえてもらったからね。
そこへいけ、って。

なんかわからないけど、とりあえずいこうかな、ということで行くことにしたのです。

「カードキャピタル……あぁ。やけにファイトが強い狼さんがいるところか」

狼さん?
ここは赤ずきんちゃんの世界じゃないはずだけど?

「ふーん。ま、適当に転校先でも遊んでるよ」

けど……幼馴染と離れるのはなぁ。
一緒にいたのは人生の12%にも満たないというのに、離れるとなると少し寂しくなる。
人生の1%未満が多い友達やクラスメイトは簡単に別れられたのに。

「ま、転校しても電話とかで話せるからいいよな?」

寂しそうにしていたのがわかったのか、私の頭をくしゃりと撫で、少し笑う。

……クラスメイトや友達は私の鉄仮面(笑)を見破れたことなんてないのに。

やっぱり、近くにいた年月の差なのかな……。

いや、注意力の差かな?

「そーだね。あ、大会でるの楽しみにしているよ」

「あー……。あの大会か。今年からルール変わったんだっけ?」

「うん。最大参加者数四人から五人になっていたよね」

ルール変わったのは、多分___のせい(おかげ?)だと思うけどね。

「なんか色々ルールも加わったしな……」

「新ルール覚えた?なんかごちゃごちゃしてたけど」

___から教えてもらったから私はわかるよ?

……あれはスパルタだったよね。

「まー、だいたいは覚えたよ」

今度戦う時までに全部覚えてみせる、と言って少し笑った。

「あ、家に着いた」

話していたらいつの間にか家に着いていたようだ。

「じゃあまたな、A」

「あぁ。またな、悠」

二人で笑ってその場から離れた。

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作者名:狼牙 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2013年11月18日 0時

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